LEMON ANGEL PROJECT [最終回] 第13話 「Never give up」(3/29)
失われた気持ちを取り戻した智と美希は、デビューコンサートに間に合った。そこで6人は第1期レモンエンジェルの後で、プログラムにはできないことをやったのだ。
自分と唯が音楽を生み出すための道具であり、プログラムこそが完璧な音楽を実現してくれるという氷室の主張に対し、智が出した答え、プログラムができないこととは、元気を分け合うことでした。──ってちょっと待て。その結論は結局唯も否定していないか!?
唯が氷室に道具として使われた挙句、捨てられたも同然の形で死亡したのは事実ですが、その一方で唯がプログラムでできた第1期レモンエンジェルを作り出したのも事実。そして唯がプログラムを提供しなかったら氷室もレモンエンジェルをプロデュースすることはできなかったのです。そして二人が決裂したのはプログラムのレモンエンジェルに対する方向性の違い──あくまでプログラムを音楽のための道具としか見做さなかった氷室と、プログラムにも魂を込めようとした唯──が原因の1つでした。
それなのに「プログラムには元気を分け与えることができない」を結論としてもって来たら、唯の立場がないじゃないですか。第2期レモンエンジェルは、唯の遺志を受け継いだ本当のレモンエンジェルではなかったのか!? ここでもってくるべき結論とは、次のようなものにすべきでした。
計算されたとおりに動きミスを起こさないプログラムは道具であり、予想されたどおりの感動しか与えない。唯の作ろうとしたレモンエンジェルはただの道具ではなく、ミスもするし間違いも起こすけど、時として予想を超えた動きを見せてくれる、本当の感動を与えてくれるプログラムである。そして唯の目指した本物の感動を与えるレモンエンジェルを作るために、道具ではない人間を集めて第2期レモンエンジェルを結成したのだと。
3ヶ月間ありがとうございました。
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