ながされて藍蘭島 第26話[最終回] 「飛び出して、藍蘭島」 (9/26)
最終回の感想です。
あー、龍神さまに会うために先週1話分かけて試練を乗り越えてやってきたのに、あやねの横槍で冒頭わずか5分で流されてしまったい。龍神さまのお髭を引っこ抜いてしまった。なんという馬鹿馬鹿しさでしょうか。
そして龍神さまの守護が得られなくなってしまっても、行人は嵐の海に小船で乗り出そうとする。すずは行人を見守るだけだが、最後の最後では「行っちゃやだー」と叫んで行人を追いかける。やはりすずは、本音では行人とは別れたくなかったわけですね。その意味ではあやねたちと同じわけですが、あやねたちが最初から軽いノリで妨害を仕掛けていたのに対し、すずは一度は行人の意を汲んで島の外に出るための手助けをしておきながら、最後の最後で気持ちを打ち明けたからこそその気持ちが行人に届いたわけでしょう。行人だって、ここで来たのがすず以外の女の子なら、果たして振り返ったりするでしょうか。
渦に飲み込まれた行人を助けるため、海に潜って龍神さまにお願いをするすず。そしてそれを助けるあやねたち。特にあやねは自分が引っこ抜いたお髭を元に戻すためにまたも潜りましたからね。断面を合わせるだけでくっついてしまうとは、龍神さまのお髭の再生力には驚きです。
すずたちの願いが龍神さまに通じたのか、嵐の中島の外に抜け出た行人が出会ったのは、自分の後を追って遭難した美咲が乗る船だった。実は美咲は、こことは違う男しか住んでいない別の藍蘭島に漂着していて、そこの男の人たちと楽しく過ごしているらしい。なんだそれはー! と思わず突っ込んでしまいそうなご都合設定ですね。しかもその男たちはそろって純情で、プラトニックな関係で暮らしているらしい。そりゃあ、行人の場合は女が男を襲うという主客転倒した設定だからシャレで済んでいたわけで、大の男が大勢で女の子一人に襲い掛かってくるという設定だったらシャレになりません。それどこのスーパーフリー? 男たちの「そりゃそりゃ」という掛け声が聞こえてきたとき、私は12年前の「漢だらけの大船釣り大会」で流された男たちかと思ってしまいました。もしかしたら、彼らは実は別の島に流されていて、そこを藍蘭島と名づけて暮らしていたところに美咲が流れ着いたのではないでしょうか。だとすると行人の藍蘭島と美咲の藍蘭島は実は近くにある……だからこそ会えたわけですね。まあ近くても外界との行き来ができないのでは仕方ありませんが。
そして行人は美咲を男たちに託し、自分は藍蘭島に帰る。すずたちに会うために……とかいって、すぐに「第二回婿殿争奪杯」が始まってしまっては……やはり行人は、女たちに襲われる運命にあるのね。
というわけで、半年間ありがとうございました。
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