ながされて藍蘭島

2007年9月29日 (土)

ながされて藍蘭島 第26話[最終回] 「飛び出して、藍蘭島」 (9/26)

 最終回の感想です。

 あー、龍神さまに会うために先週1話分かけて試練を乗り越えてやってきたのに、あやねの横槍で冒頭わずか5分で流されてしまったい。龍神さまのお髭を引っこ抜いてしまった。なんという馬鹿馬鹿しさでしょうか。

 そして龍神さまの守護が得られなくなってしまっても、行人は嵐の海に小船で乗り出そうとする。すずは行人を見守るだけだが、最後の最後では「行っちゃやだー」と叫んで行人を追いかける。やはりすずは、本音では行人とは別れたくなかったわけですね。その意味ではあやねたちと同じわけですが、あやねたちが最初から軽いノリで妨害を仕掛けていたのに対し、すずは一度は行人の意を汲んで島の外に出るための手助けをしておきながら、最後の最後で気持ちを打ち明けたからこそその気持ちが行人に届いたわけでしょう。行人だって、ここで来たのがすず以外の女の子なら、果たして振り返ったりするでしょうか。

 渦に飲み込まれた行人を助けるため、海に潜って龍神さまにお願いをするすず。そしてそれを助けるあやねたち。特にあやねは自分が引っこ抜いたお髭を元に戻すためにまたも潜りましたからね。断面を合わせるだけでくっついてしまうとは、龍神さまのお髭の再生力には驚きです。

 すずたちの願いが龍神さまに通じたのか、嵐の中島の外に抜け出た行人が出会ったのは、自分の後を追って遭難した美咲が乗る船だった。実は美咲は、こことは違う男しか住んでいない別の藍蘭島に漂着していて、そこの男の人たちと楽しく過ごしているらしい。なんだそれはー! と思わず突っ込んでしまいそうなご都合設定ですね。しかもその男たちはそろって純情で、プラトニックな関係で暮らしているらしい。そりゃあ、行人の場合は女が男を襲うという主客転倒した設定だからシャレで済んでいたわけで、大の男が大勢で女の子一人に襲い掛かってくるという設定だったらシャレになりません。それどこのスーパーフリー? 男たちの「そりゃそりゃ」という掛け声が聞こえてきたとき、私は12年前の「漢だらけの大船釣り大会」で流された男たちかと思ってしまいました。もしかしたら、彼らは実は別の島に流されていて、そこを藍蘭島と名づけて暮らしていたところに美咲が流れ着いたのではないでしょうか。だとすると行人の藍蘭島と美咲の藍蘭島は実は近くにある……だからこそ会えたわけですね。まあ近くても外界との行き来ができないのでは仕方ありませんが。

 そして行人は美咲を男たちに託し、自分は藍蘭島に帰る。すずたちに会うために……とかいって、すぐに「第二回婿殿争奪杯」が始まってしまっては……やはり行人は、女たちに襲われる運命にあるのね。

 というわけで、半年間ありがとうございました。

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ながされて藍蘭島 第25話 「鍛えて、へなちょこ」 (9/19)

 先週の感想を書き忘れていたので今書いています。

 龍神の守護を受けるために富士山(ふじやま)の頂上に挑む行人とすず。しかし島の女性は行人たちの妨害をする。さらに龍神を守る島の4人(?)のヌシたちが、行人に挑む。

 行人を島から外に出したくないだけで、迷路を作ったり罠を仕掛けたりぱん太郎を買収したりするあやねたちの行動力は侮れない。他にやること無いのか……と思うのだが、島唯一の男性が居なくなるかどうかの瀬戸際なのだから、彼女たちも手段を選んで入られないのでしょう。

 一方島の4人のヌシたちは、大牙は手加減抜きの真剣勝負、しまとらも仲間の猫たちを使った幻影術(身代わり)で対抗。これはおそらく、妹の美咲のために行人は真剣なのだから、やはり全力を以って立ち向かうのが礼儀というものでしょうか。ぱん太郎はただ買収されただけですが。
 そんな大牙には梅梅と河童の遠野さんがたちはだかり、ぱん太郎にはしのぶが割って入る。あやねたちとは違ってこの2人と1匹はすずと同じく行人を龍神にあわせる為にそれぞれ相手を引き受けたわけですね。
 そして藍蘭島最強である西のヌシのからあげが立ちふさがる。あらゆる点で行人の動きを上回るからあげに対して行人がとった策は……最後には行人が勝つのですが、その行人はからあげたちが自分を鍛えてくれていたのではないかといいます。つまりは実戦稽古というわけですか……

 そして行人とすずは龍神島の祠へと向かう。

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2007年9月 7日 (金)

ながされて藍蘭島 第23話 「つれていって、寺子屋」 (9/5)

 すずを寺子屋へ強制連行するお話。

 明治時代初期に外界との交流が途絶えたはずなのに、漢字は新字体(『國語』ではなくて『国語』)、かなは新かなづかい(拗音や促音をあらわす小さな「っ」「ゃ」「ゅ」「ょ」が使われている)、数字はアラビア数字が使われていたりしてます。なぜ!? きっと数字や数学記号は行人が伝えたのでしょう。新字体や新かなづかいは、漂流した本を読むためにちかげが習得していたということで。
 行人も先生を務める寺子屋で、他の先生はちかげとしのぶ。ちかげが国語で、しのぶが習字、行人が算数(というより中学レベルの数学だね、あれは)を受け持っていました。他にも生け花とか算盤とかやっているから、お稽古ごとの塾も兼ねているのでしょう。

 で、すずはこのお勉強が嫌い、ということですが……無理もない。藍蘭島では、勉強を身につけてもそれを生かせる場が限られていますからね。島の住民の総数はどうみても百人はいないだろうし、外界との交流もない。島の経済は物々交換が基本。つまり算数を使う機会がない。国語だって、本とか新聞とか文字の娯楽が少ないですからね。苦労して身につけても、高度な知識や学問を生かせる場が少ないのです。むしろ、子供であっても肉体的労働力の方が重んじられる環境ですね。その中にあって、この島の子供たちの学習意欲の方がすばらしいぐらいだ。日本は江戸時代においても識字率が世界最高水準だったというし、江戸時代は和算が発達していたから日本には学問を重視する伝統が確かにあります。それに海外留学で遭難したアイランド号の生き残りであるだけに、学問の重要さが伝わっているのでしょう。

 そして行人の説得により、すずも勉強嫌いを克服して寺子屋に通うようになったが、ずっとサボってきたツケは大きくて低学年に編入。この島には11歳のゆきのより年下はいないはずだから、事実上すずが最低学年ということになるのかな。

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2007年8月30日 (木)

ながされて藍蘭島 第22話 「見つけたくって、青い鳥」 (8/29)

 青い鳥に出会ったゆきのが、すずを誘って青い鳥を探すお話。

 朝稽古で行人がいつか島を出たら決着をつけたい相手がいるという話を聞いて、なんとなく落ち込むすず。本来島の外の住人である行人がそう思うのは理屈では分かっていても、寂しさを感じずにはいられない。そしてその落ち込む理由を、すず自身が自覚していないように見受けられました。

 そんな中で持ち上がった青い鳥騒動、すずはゆきのに連れられて青い鳥を探しに出かけます。130年前に交流が断絶した愛蘭島に青い鳥の童話がなぜ伝わっているのか疑問なのですが、きっとちかげあたりが流れ着いた本を収集していたのでしょう。そんな中、ゆきのがくすんだ青っぽい鳥を見つけて追い掛け回すも、足元が不注意で穴に落ちてしまう。

 一方の行人、妖怪の類は目の前にいても信じないが、UMA(未確認動物)はオカルトでないから信じるという判断基準は確かに分かりにくい。間薪拾いの仕事をしていたが、すずのいない違和感を感じていました。帰りの遅いすずを心配して、探しに出かけるが……
 匂いを手がかりにすずたちの後を追うも、雨に祟られて匂いが流されてしまう。居ても立ってもいられない行人の目の前に現れたのは青い鳥、幸運を呼ぶという迷信は信じなくても、今は青い鳥を信じて追いかけ、ついにはすずたちの落ちた穴を発見する。

 帰り道、足をくじいたすずを叱って、背負う行人。すずは独りぼっちになってから自分を叱ってくれる人が居なかったからと泣き、行人はそんなすずに家族だからと答えます。ここで、冒頭の伏線回収。行人にとっては一緒に暮らしているという意味で「家族」と言ったのでしょうが、すずにとっては行人がくるまでずっと居なかった大切な「家族」だったのでしょう。本来の童話の「青い鳥」は、幸せをもたらす青い鳥は家の鳥かごの中にあったというオチでしたが、すずの幸せは一番身近に居る行人だったということなのでしょうね。

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2007年8月24日 (金)

ながされて藍蘭島 第21話 「化かされて、ポンポコ」 (8/22)

 狸妖怪の幻十丸登場の巻。百年前のご先祖様が施した封印をまちが破ってしまい、復活した化け狸がとくに意味もなく村中を化かして歩いていく。それをまちが追いかけていくのだが……

 最初はとんかつに化けて豆大福を強奪。ついでに行人に魚を釣らせた幻覚を見せる。次にゆきのに化け、梅梅とは同時に二人存在。りんは本人がお洒落という似合わない趣味をしていたために勘違いされてしまい、ちかげには最初から化かすために登場。いやあ、百年もの間封印されていたとは思えないくらい島内の人間関係に詳しいです。
 境内の掃除をサボったまちを連れ戻すために登場したあやねを、幻十丸だと言って無理やり気絶させるまちの非道ぶりがたまりません。もちろんわざとやってますね。
 しのぶとはまたも二人同時に登場。あのしのぶと互角の剣術を振るうとは、幻十丸ももしかしたらなかなか強いのでは?
 そして最後は行人に化ける。狸のことを妖怪と言ったり、禁句である絶対ダメだという言葉にもスルーしてしまうことからすずは行人が幻十丸だと見破りますが。行人は化け狸のことを変装好きな狸だと主張しているからねえ。

 全く内容がなかった話なのですが、それだけに難しいことを考える必要もなく、なかなか楽しく拝見しました。

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2007年8月19日 (日)

ながされて藍蘭島 第20話 「謎めいて、探偵(後編)」 (8/15)

 前回謎の覆面作家を紅丸と書いたが、実は静丸の間違いでした。ごめんなさい。

 静丸イコール紅夜叉で、その正体がちかげの母親のしずかであるところまでは読んでいたが、その動機までは読めませんでした。昔活躍した怪人が、15年たった今ごろになって再び現れる! その目的は!? というところで、まさか探偵役の少年がいなかったから活動を控えていただけだったなんて。

 紅夜叉の変装した行人がすずを誘惑するところまでは良かったが、本物の行人に問答無用で木刀を突きつけられるシーンには笑った。「ここでは自分が本物であることを納得させるための駆け引きを楽しむところだろう」って言われてもねえ。

 あと回想シーンで、しずかの相手の男性が「今日は大量に推理小説が流れ着いた」と言ってるところにも笑いました。この島は何でもかんでも吸い寄せるブラックホールなのか!?

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2007年8月11日 (土)

ながされて藍蘭島 第19話 「謎めいて、探偵(前編)」 (8/8)

 藍蘭島唯一の探偵小説「紅夜叉シリーズ」と、謎の覆面作家紅丸。しかし「紅夜叉」は、実在した事件をモチーフとしたシリーズだった。──というお話。

 作中の描写からちかげか、あるいはその母親が紅夜叉に関わっているのはほぼ確実。紅夜叉の声は男性でしたが、藍蘭島には12年前から男はいないためこれは単なる演出だと思われます。最後に紅夜叉が登場したとされるのは15年前で、その頃はちかげが産まれるかどうかというころだから、おそらく紅夜叉(紅丸)の正体はちかげ母でしょう。ちかげが産まれたので執筆活動を中断して養育に専念し、ちかげが成人(江戸時代の文化が残る藍蘭島では15歳でほぼ成人とみなされる)したため執筆活動を再開することにした、ちかげは母親の執筆活動に協力しているだけ、というのが真相だと推測します。

 温泉宿の女将(おかみ)はさくやさんというからくり人形。アイランド号に載っていたというから、おそらく実年齢ではオババに次ぐものと推察します。江戸時代のからくり技術であそこまで高性能な自立思考型の人型ロボットができるのかという疑問はありますが、行人にとっては幽霊や妖怪とは違ってオーバーテクノロジーはまだ認められるのでしょう。目の前の現実は受け入れると言ってますが、からくり人形のさくやは受け入れるのに河童の遠野さんは受け入れないというのはいかなることか。

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2007年8月 4日 (土)

ながされて藍蘭島 第18話 「手合わせして、忍者」 (8/1)

 みことの次姉、しのぶ登場のまき。みことが自分のお見合いを姉しのぶにおしつけたと矢文にしたためていますが、そんなことがなくてもしのぶは行人に纏わり付いていたと思いますね。実際、しのぶの目的は行人との手合わせでしたし。

 男は女を守るものという観念を持っている行人にとっては、しのぶとの決闘は不本意だったのでしょうが、すずに命じられて決闘を承知。どうみてもこのすずはしのぶに嫉妬しているとしか見えないんだけど、本人は意識していないんだろうな。

 決闘場所にゴスロリ衣装を着て登場するのは、ちかげの陰謀か。似合ってると思うが、運動には不向きな衣装だとは思わないのだろうか。というより、藍蘭島にゴスロリ衣装がある事のほうが不思議。ちかげがいろいろな本を所有しているように、きっと島に流れ着いたものをちかげが溜めておいたものでしょう。

 しのぶと行人との決闘は、しのぶが技術がない分を手数とスピードでカバーするタイプの攻撃型の剣士であるのに対し、行人が見切りなどの技術で攻撃を凌ぐ防御型の剣士。ゆえにどちらも決め手に欠けるが……って、そういう解説をしたのはからあげでした。やはり彼が西のヌシなのか?結局は行人の実力を認めたしのぶが、行人に弟子入りをする(しかもすずの家の近くに家を建てる)ことで決着しました。

 東のヌシであるパン太郎は(卑怯なところがあるので)ともかく、南のヌシのしまとらや北のヌシの大河がなんでしのぶに行人との勝負をけしかけるような真似をするのかが疑問に思いました。多分、しのぶを使って行人を鍛えることが目的なのでしょうが。

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2007年7月26日 (木)

ながされて藍蘭島 第17話 「とりかえて、魔法」 (7/25)

 ちかげの魔法騒動編。魔道書を手にしたちかげが、村中の人間と動物を入れ替えて楽しむ。しかも入れ替えられた人間と動物は、自分たちの姿が入れ替わっていることにも気付かないでいる。

 猫とか犬とか兎とかももんがとかに入れ替えられてしまったすずと行人たち。でもなんでとんかつだけはリアルな豚になってしまってるんだろう? やはり人間になるためには人語を発せないとだめなのだろうか?

 中途半端に姿を変えられたために他者の異常に気付けたわけですが、魔法を使うちかげにはかなわない。……で、ここでなんで魔神のまーくんが登場して願いを叶えてくれるのか。しかも7つの願いは全てくだらないことに使われてしまう。って、これって普通は3つの願いじゃないのかよ。なんで7つなんだ……

 ちかげの騒動は結局はぱな子さんが収めてくれましたが、ぱな子さんのあまりもの美少女ぶりに全員びっくり。って、そういえばぱな子さんってば、村一番の器量よしという設定がありましたね。なるほど、美少女なわけだ。

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2007年7月21日 (土)

ながされて藍蘭島 第16話 「勝ち取って、主の座」 (7/18)

 前回、思わせぶりな引きをみせた後でこういう話を持ってくるのは、ギャグアニメの「藍蘭島」らしい。なかなか間が抜けてて良いお話でした。

 冒頭、すっかり島に馴染んだ行人。お隣の鶏の一家とごく普通に会話しているということにセルフツッコミ。ここの旦那のからあげが不在でしたが、それって一体?

 東のヌシのパン太郎が遠野さんに負けたリベンジに西のヌシの領域でもある梅梅の家へ。このパン太郎って、南のヌシのシマトラや北のヌシの大牙からは結構軽んじられているように見えるのですが、まあ一目ぼれしたから攫っていくとか、シマトラと対峙したときに逃げ出すなどのようないい加減な性格をしていたらそうかもしれませんね。
 しかし、パンダとかトラとか、愛蘭島には日本にはいるはずのない動物がいっぱいいますな。

 大牙の目的は自分を倒した梅梅を北のヌシにスカウトするため。ヌシの座って動物だけしか就けないのではと思っていましたが、人間でもかまわないのだろうか? 梅梅を庇うために行人が大牙に対峙しますが、全然敵わない。そこで表れた謎の影(実は西のヌシ?)のアドバイスでかろうじて逆転勝ちを収めますが、どうやら大牙の本当の目的は行人の稽古だったようです。これは勝手な推測ですが、藍蘭島には人間の男は行人一人だけですので、行人がしっかりしないと他の島の住人(女の子)たちにとっても困る。それを慮って、大牙と西のヌシは行人を鍛えようとしたのではないかと。

 行人にアドバイスした西のヌシの正体は不明。最初はとんかつかと思ったけど、良く考えたら現在不在中のからあげではないかと思い当たりました。

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