うたわれしもの

2006年10月 2日 (月)

うたわれしもの[最終回] 第26話 「うたわれしもの」 (10/1)

 分身と空蝉に分かれたウィツアルネテミアが再び一つになり、封じられる。
 2つに分かれたウィツアルネテミアの目的とは、獣人(ヒト)を導いて自分達の高みにまで高めることでした。しかし人間としての意識の強いハクオロ側は、そういう干渉者としてのウィツアルネテミアは要らないと判断した。だからディーを倒し、ウルトリィに自らを封じることを命じた。

 すみません、私は早とちりして最終回の展開のネタ晴らしをしてしまいました。前回飛ばしたと思ったハクオロの記憶のシーンですが、きちんと今週やってくれました。あの赤いスライムが人類の成れの果てであるということも、ミコトとエルルゥの関係も、きちんと示唆していました。もしこの感想を呼んでいる人がいたら、申し訳ないと謝っておきます。

 シリーズを通した感想としては、一つの国を統一したハクオロたちが全土統一に向かうという展開で、いわば大河ドラマ的な構成になっています。その分ストーリー的なメリハリが薄くなったという印象を受けました。原作がシミュレーション+アドベンチャーというシステムでストーリー性をさほど重視してしない構成であるため、ストーリー性が必要なアニメにはその分向かなかったのではという疑問はあります。それでも、アニメ化として十分完成度は高かったです。

 文明度の低い獣人の世界に、明らかにオーバーテクノロジーな技術や概念を持ち込んだハクオロが、一国を率いて全土統一に乗り出す。というのが『うたわれるもの』の世界観です。実際にはハクオロは皆に望まれてと言う形であり、全土統一も同じオーバーテクノロジーを持ったクンネカムンが全土統一に乗り出したからという理由はありましたが、どちらにしてもこの世界の文明レベルでは本来あるべきではない技術と力を持って覇を競い合ったという事実には変わりがない。すなわちシリーズ前半による、肥料や爆薬といった『現代技術』による繁栄も、後半の『ウィツアルネテミアの契約』あるいは『オンビタイカヤンの恩寵』による他者を圧倒する力も、この世界には本来ない技術や力によってもたらされた繁栄という点においては変わらない。つまりこの作品のテーマとは、「他者を圧倒する力を持つ存在が、その力で以って遅れた人たちを導くことは是か非か」ということになる。それに是と答えたのがディーであり、非と答えたのがハクオロでした。だからハクオロはエルルゥたちが側にいることを望んでも、自分が封印されることを選択した。

 半年間、ありがとうございました。

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2006年9月26日 (火)

うたわれしもの 第25話 「太古の夢跡」 (9/24)

 カミュを迎えにオンカミヤムカイの封印の間を訪れたハクオロたち。そこでハクオロは、ディーとの最終決戦を行う。

 ラス前になっていろいろネタ晴らしが始まりましたが、カミュの正体もハクオロの正体も、そしてあの赤いスライムの正体も全然説明不足ですね。アニメの尺では詳しい説明ができないのはしかたないことかもしれませんが。

 カミュの正体であるムツミは始まりのヒトにして、オンカミヤリュー族の始祖。その魂は代々オンカミヤリュー族の中に受け継がれ、当代の姿はカミュである。つまりカミュは、ムツミの生まれ変わりということになります。

 ハクオロの正体は、実はアイスマンと呼ばれた時代よりもさらに数千年か数万年前、あの変な化石を発掘した場所に居合わせた科学者だったりします。その科学者は同僚に銃で撃たれたが、その間際に「死にたくない」と願ったため、彼の血を浴びた化石が仮面となって男に張り付き、そのまま氷の中で長い年月の間死なずに眠っていたわけです。
 それをアイスマンとして掘り出したのがミズシマという科学者たち。この時代の人間は種の力が衰えていて、地球の自然には耐えられないほど脆い肉体となってしまった。その状況を打破するために彼らはより生命力の強い獣人たちを遺伝子操作で生み出していた。ちなみにムツミとは彼らに63号と呼ばれており、それをもとにアイスマンがムツミと名付けたのがきっかけです。

 ミズシマの手引きで獣人たちが大脱走したとき、他の人間達がその獣人を止めようと殺戮を始めた。それに怒ったアイスマンがウィツアルネテミアとなって暴れまわったため施設は滅び、さらには軍事衛星の暴走で地上が焼き尽くされて人間たちは滅び去った。そしてそのとき死にたくないと願った人間たちは、ウィツアルネテミアによって永遠に死ねない赤いスライム状態にされてしまった。という展開があったのです。
 そしてエルルゥはミコトの子孫で、だから髪飾りの輪が施設に反応したと。

 ──という説明がゲームではあったのですが、アニメではミズシマが個人的感情で脱走を手引きしたということになってますね。

 あと、2体のウィツアルネテミアですが、それぞれ空蝉と精神に分かれており、空蝉はハクオロとして行動し、精神はディーに憑りついたということです。だからハクオロの意識は数万年前の科学者にしてアイスマンのものであり、ディーは肉体はオンカミヤリュー族でありながらその精神はウィツアルネテミアそのものだったりします。

 それと前回登場したクンネカムンの仮面ゾンビは、かつての科学者がアイスマンの仮面を研究して作られたコピーですね。劣化コピーだからそれほど能力はなかったけど、それをディーがハウエンクアに提供したという経緯があったわけです。。

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2006年9月18日 (月)

うたわれしもの 第24話 「滅びゆくもの」 (9/17)

 クンネカムン編完結。クンネカムンは、結局アブ・カムゥの力に溺れて自滅の道を歩みました。

 登場当初は圧倒的な力を誇ったアブ・カムゥですが、今回はトゥスクル側の兵士たちに倒されていました。わき腹が弱いという弱点を突いたにしても、その説明がほとんどなかったので唐突という観はぬぐえませんでした。
 あと死体に仮面をつけることでゾンビとして動かす仮面兵ですが、これもアニメでは説明不足の点ですね。その仮面がハクオロのものと似ている理由も語られていませんでしたし。

 力なきシャクポコル族はディーの眷属となる契約を結ぶことで、アブ・カムゥの力を得た。つまりディーの意思に背く行動をとることはできない。だから契約を破棄するためには、ゲンジマルの命とクーヤの記憶を代償とした。これはディーにしてみれば、まだ温情判決みたいなものでしょう。
 家臣であるはずのヒエンとハウエンクアがクーヤの意思をないがしろにするシーンが目立っていたのは、本来シャクポコル族にはディーと言う契約者がいたためでした。つまりクーヤは傀儡の皇だった。だからクーヤ自身の意思でもどうしようもなかった。

 そして、ディーはカミュを覚醒して、ムツミを呼び出す。ムツミはオンカミヤムカイの中では始祖の血を一番濃く受け継ぐものという設定がありましたが、これのことでした。そしてハクオロが(あの娘)を選んだのだから、その対抗としてムツミを呼び出したということですが、ここでいうあの娘とはエルルゥのこと。エルルゥとカミュの間に、どんな曰くがあるのでしょうか。

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2006年9月12日 (火)

うたわれしもの 第23話 「心の在り処」 (9/10)

 2話連続放送の後編です。

 ゲンジマルがサクヤを連れてクンネカムンを出奔、トゥスクルに身を寄せます。道を誤ったクーヤを救うために、敢えて敵対する道を選ぶということですね。

 クンネカムンを包囲するには各地の少数勢力を纏め上げる必要がある。そのためにオンカミヤムカイのオルヤンクルを救う作戦にでる。今回はハクオロ自身は出陣しませんでしたが、ストーリーに関係ないのでここでは省略しました。救い出されたオルヤンクルはその地位を娘のウルトリィに譲る。

 自分が巨人と契約をしたことを思い出してしまったエルルゥは、ハクオロに対する態度もよそよそしくなります。
 うむ、どうやら覚え間違いをしていたようで、エルルゥが巨人とした契約は「身も心も」ではなくて、「毛の一本、血の一滴までも」というものでした。だからウルトリィは「心だけは貴方のもの」とエルルゥを諭したのですね。
 そのウルトリィはウィツアルネテミアに仕えるオンカミヤムカイの神官として、ここに来たといいます。つまり初めから、ハクオロがウィツアルネテミアだと知っててここに来たということになりますね。

 あと、ディーと呼ばれた男の存在も気にかかる。今はクンネカムンに身を寄せているけど、その前はシケリペチムのニウェの元にいて、ハクオロにちょっかいをかけていた。オンカミヤムカイ族がハクオロの正体を知っていたとなると、ディーも知っていてちょっかいをかけていた可能性が高い。何の目的ででしょうか?

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うたわれしもの 第22話 「忌まわしき契約」 (9/10)

 2話連続放送の前編。この感想は、第23話を見る前に書いております。

 ハウエンクア率いるアブ・カムゥの軍勢に、トゥスクル側はほとんどなす術なし。見るに見かねたハクオロは自らを囮にするが、彼自身が言ったアブ・カムゥを倒す術は実はなし。倒す術が無くても先頭に立つところなど、ハクオロも普段は冷静に見えて熱いところがありますね。

 アブ・カムゥの強大な力に暴走し、無垢の民を虐殺する。ハウエンクアがああいうやな性格になったのは、やられ役が必要だからでしょう。実際、ハクオロが“覚醒”したときにはいいようにやられてましたしね。

 今回はハクオロの過去がでてきました。舞台はおそらく現在。ヒトとサルを分けるミッシング・リンクの地層から発掘された骨格遺跡を前に銃で撃たれた科学者、それがハクオロでした。そして第1話開始直前、地震で死んだアルルゥの命と引き換えに、エルルゥが身も心も全て捧げた相手、それがあの巨人でした。

 この、身も心も全て捧げることと引き換えに、願いを叶えるというのは、大神ウィツァルネミテアの誓いとそっくり同じですね。ここにも何か秘密が隠されているのでしょうか。
 そして今回、アルルゥが生き返ったのは、おそらくエルルゥがそこにいたから。作中では言及されていなかったのですが、エルルゥは自分の身と心とを引き換えにアルルゥの命を助けるようにあの巨人と契約を交わした。ということは逆に言えば、エルルゥが生きて巨人に仕える限りは、アルルゥはあの巨人によって命が守られているということになる。だからアルルゥは生き返った。と私は勝手に推測しています。

 それではこれから第23話を見てきます。

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2006年8月29日 (火)

うたわれしもの 第21話 「大封印」 (8/27)

 クーヤ率いるクンネカムンが全土を統一するために立ち上がる。

 クーヤは自分の意思で決めると言ってましたが、これは部下や住民たちに引きずられた側面は否めない。周囲の国が次々と侵略してきて、どうしようもなくなった観が強い。
 これはクンネカムンがアブ・カムゥ(巨大ロボット)という隔絶した力を手に入れてしまったことが大きい。他者を圧倒する力を手に入れたなら、それを使ってみたい誘惑に駆られてしまうのは仕方の無いところ。クンネカムンの家臣や住民は、アブ・カムゥの力を過信しすぎているきらいがあります。
 あと、クーヤやゲンジマルが地盤固めにこだわったのは、クーヤ自身が国家を把握しきれていない部分が大きい。第一の側近であるヒエンとハウエンクアの間ですら意見をまとめることができない状況である上、その一方のハウエンクアは明らかに裏のある人物です。

 クーヤの2人の側近はともに全土統一を進言しますが、ヒエンは統治派、ハウエンクアは武断派ですね。ただ統一にしろ支配にしろ、もともと弱小の少数民族でしかないシャクポコル族が、全土を纏め上げることができるかという疑問がある。アブ・カムゥにしても数に限りがあるだろうし、シャクポコル族には全土を統治するだけの人材があるかどうか。
 今回クーヤを追い詰めた他国の侵略ですが、明らかにディーが裏で糸を引いていた。このディーはシケリペチムの皇ニウェとも通じていたが、今回はハウエンクアと通じている様子。おそらくハウエンクアと通じて他国にクンネカムンを攻撃させたのでしょう。つまり今回の侵略は、クーヤに全土統一を決断させるためのハウエンクアの仕込みですね。

 大神ウィツアルネテミアを奉じるオンカミヤムカイへの侵攻では、オンカミヤリュー族の神官たちが一度はアブ・カムゥを食い止める。しかしそれを止めたのは、おなじオンカミヤリュー族のディー。その目的は?

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2006年8月22日 (火)

うたわれしもの 第20話 「初陣」 (8/20)

 クンネカムン編開始。

 エルムイとノセシェシカ(三大強国の1つ。後の2つはシケリペチムとナトゥンク)に侵攻を受けたクンネカムンがそれを返り討ちにする。クンネカムンには巨大ロボット兵団──大神オンビタイカヤンから授かったアブカムゥがあり、それで蹴散らした。
 エルムイのポナホイ皇は、ノセシェシカのカルホンダリの傀儡でした。ノセシェシカが滅ぼされたのを見てトゥスクルに泣きついたわけですが、クンネカムン側が聞く耳を持たず、エルムイにも侵攻する。

 つまりクンネカムンでは、クーヤは名ばかりの皇でしかなく、その実権は家臣たちが握っているというわけですね。本来小国だったクンネカムンがあれだけ絶対的な兵器を身につければ、力を使ってみたいと思うのも無理は無い。実権を握る家臣たちが暴走をしているのが現在のクンネカムンの状況でしょう。

 さて、今回登場したサクヤ。ゲンジマルの孫にしてクーヤの側近の一人ですが、ハクオロの室に入れるとかなんだかんだでクーヤに振り回されている様子。クーヤの気の置けない友人なのでしょう。

 そしてカミュ。一族の中でも珍しい黒い羽根を持ち、それは始祖の血を濃く受け継ぐ証だとか。アルルゥに噛み付いて吸血しましたが……そんな特殊な設定持ちだということ今まで描いて無かったよな?

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2006年8月14日 (月)

うたわれしもの 第19話 「決別」 (8/13)

 ナトゥンク編終了。

 ナトゥンクのスオンカス皇はカルラに執着しすぎたために叛乱軍の存在を許し、結果身と国を滅ぼしていまいました。この話の敵國の皇は、キンカラ、オリカカン、ニウェ、そしてスオンカスと、どこか狂っている人ばかりで、権力に溺れたり虚言に騙されたり戦闘狂だったり女に執着したり、その結果國を滅ぼしてしまってます。為政者失格だ。

 国が二つに分かれた時、為政者が決してやってはならないことがあります。それは他国の手を借りること。他国の力を借りて国を平定しても、その代償に国土や権力の一部を奪われてしまうことがあるからです。ハクオロがデリホウライに皇として初対面だと偽ったのも、デリホウライの立場を気遣いカルラゥアトレイの國を奪う意思がないことを示したものでしょう。

 結果として新國カルラゥアトレイと友好関係を結んだハクオロですが、デリホウライもカルラが自分の身をハクオロに売ったことでトゥスクルからの援助が得られたことを理解したわけでしょう。作中ではそういう風には描かれていませんが、これは見方を変えればトゥスクルがデリホウライの姉君を人質にとったのと同じこと。カルラがあくまでただの傭兵の立場を崩さないのも、いざと言う時のこと考えれば当然なわけですね。

 もっとも、そのカルラをデリホウライの元へ返そうとしたのですから、ハクオロはやはり人が良いというか。

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うたわれしもの 第18話 「解放軍」 (8/6)

 ナトゥンク編開始。
 カルラとの契約によりナトゥンクの叛軍への支援を引き受けるハクオロ。叛軍に支援するということは事実上ナトゥンクと敵対するということ。とはいえ国を戦に巻き込むわけにはいかないからとおおっぴらには支援できないため、限界はあります。
 そこでカルラが採った手段は、ハクオロごとナトゥンクへ拉致して連れて行くということ。皇の立場での支援ができないのなら、個人としてする叛軍に参加するというわけですね。強引で馬鹿馬鹿しいですが、これは原作ゲームどおりの展開なんですよねえ。

 国を失ったギリアギナ族の叛軍カルラウアトゥレイを率いて、ナトゥンク打倒を目指すデリホウライ。カルラウアトゥレイとはデリホウライの姉の名前。そしてカルラの本名。実はカルラはギリアギナ族のお姫様だったということですね。だからウルトリィとも知り合いだったのか。ギリアギナ族は生まれつき体が丈夫なため武力に長け、傭兵に向いているということです。
 カルラが叛軍への帰参を断ったのは、傭兵に身をやつしていることに加えて、ウィツアルネテミアの契約でハクオロに全てを捧げているため。その結果としての叛軍への援助だから、帰参はできないということでしょう。
 上に立つものとして未だ未熟な性根を直すため、デリホウライを叩きのめすカルラ。ここら辺の展開がギリアギナ族の気質によるものでしょう。

 ※感想をBLOGにアップするのを忘れていたため、今回アップします。

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2006年7月31日 (月)

うたわれしもの 第17話 「幼き皇」 (7/30)

 クンネカムウン皇のアムルリネウルカ・クーヤ登場。遠国からはるばるハクオロと会話するためだけにやってきた彼女の真意は?

 クーヤの告げる創世神話では、
 亜人たちを創造した真の大神がオンビタイカヤンで、シャクポコル族はそのオンビタイカヤンの寵愛を受けていた。ところが禍つ神ウィツアルネテミアがオンビタイカヤンに造反して、大神の地位を奪い取った。それゆえに解放者とも呼ばれるが、シャクポコル族はその結果、長きに渡り虐げられていた。
 となっています。この創世神話が何を意味しているのかはまだ不明ですが、こういうところで出てくる以上話に関わっていることは確かですね。

 アルルゥがムックルに続いてガチャタラを獲得。チキナロが耳打ちしたガチャタラの値段は、いまや大国の国主となったハクオロたちですら驚くほどの値段か。単にハクオロやオボロが貧乏性なだけかもしれんが……

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