舞-乙HiME

2006年4月 1日 (土)

舞-乙HiME [最終回] 第26話 「Dream☆Wing~夢の在処~」(3/30)

 今期に限って最終回2話連続放送が多いのは、やはり冬季は2月があるから日数が少なくなるのでしょうか? 最終回1時間スペシャルの後編です。

 途中まで能天気だった話が途中からダウナー系に変わって主人公を追い詰めていき、溜めに溜めたところで最終回ではっちゃけるというのはよくあるパターンでしたが、「舞-乙HiME」もやってくれました。ハルモニウムの暴走を前にミユが乙式のくびきを解放、全てのオトメから制約を解除する。ということになってもう全てのオトメがローブ姿に変身、やりたい放題です。

 「破幻の尖晶石」であるナオのローブが左右非対称で右手が鈎爪なのは「舞-HiME」時代を彷彿とさせてくれますが、「呪詛の蛇紋石」であるシホのローブが髑髏を大胆に配置したものだとは……もう似合いすぎです! マイスターになってもマキマキ様だし。ナオも折角五柱になったのに、ローブ姿の活躍が最終回でしかもオトメ全員が認証する必要もない状況ではなった甲斐がないじゃないかと。

 ミス・マリアのローブ姿が若々しすぎて、普段のマリアの容姿を知ってる人たちがみな一様に驚いていましたね。舞衣も含めて。オトメはいくら年を取っても、ローブ姿になると最盛期の若い姿を取り戻せるものなのだろうか? それともあの姿は、乙式のくびきが無い状態だから?

 カルデア帝国は新皇帝に拉致したカズヤ・クラウゼクを就任したようです。あの優男に皇帝の激務が務まるかどうかも心配ですが、それよりも逃亡に夢中で未だにオトメの資格を失っていなかったというアカネ・ソワールが……ネコミミですか!? あれが「清恋の孔雀石」のローブだとしたら、前の所有者だったロザリー・クローデルもマテリアライズする度に恥ずかしい思いをしていたんだろうなあ。

 あと「五柱の五」マーヤ・ブライスとのコンビもお似合いでしょう。絶対結ばれるんだからというアカネとずっと阻止してやるというマーヤはきっといい凸凹コンビになるはずですよ。きっと。

 今回の首謀者のナギですが、彼は追い詰められたらウィンドブルームの街を更地に変えるとか、ハルモニウムの暴走に賭けに負けたと肩をすくめるだけとか、みんな滅んじゃえとか呟いたりしてます。戦争の無い世界はおかしいと言う主張で事を始めたのはいいけど、結局は壮大な愉快犯だったんですな。

 そして追い詰められたニナはアリカの説得にいったんは応じるのですが……そこでハルモニウムが暴走。強引に人格を乗っ取られ、前作の黒曜の君と同じ剣を発動させる。かつての「真白なる金剛石」は、ハルモニウムの力で「漆黒の金剛石」と化したんですね。その力からニナを救うために、アリカは「蒼天の青玉」の真の力を発動させる。

 全てが終わって、マシロはよき王となることを民に誓う。そしてアリカは夢を叶えて、今日もオトメで頑張ってます。

 ──そして結局セルゲイはヘタレであることが判明。裸になって一緒に寝たのに結局ニナを抱いてはいなかったのか。普段はプレイボーイでも本当に大事な人には手を出せない。ましてやニナは娘でもある。だからニナはセルゲイが記憶を失ったのをいいことに、自分を他人として自己紹介したのか。

 半年間、ありがとうございました。

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舞-乙HiME 第25話 「蒼天の乙女」(3/30)

 最終回1時間スペシャルの前編です。この感想は、第26話を見る前に書きました。

 条約機構軍とアルタイ同盟軍の戦争を囮に、ガルデローベ潜入を図るナツキたち。この世界ではオトメの戦闘力は一国の軍隊にも匹敵するので、真祖フミを復活させれば五柱やガルデローベの教師たちの戦力が復活できる。軍略としては正しい選択でしょう。
 ただしハルモニウムはオトメの力を遥かに超える惑星規模の気象兵器なので、依然としてイニシアチブはナギの側にある。ワルキューレ部隊の運用や真祖レナ・セイヤーズによる認証妨害など、切り札の枚数ではナギの側が多い。尤も、ハルモニウムの力を過信してか折角の切り札をみすみす捨てているのも問題ありなんですが。

 あと気がついたところでは、シュバルツのスレイブはワルキューレと同じくレナを真祖としたシステムだったのですね。だからアリカが真祖レナを破壊したらスレイブが消滅した。

 そしてナツキ・クルーガー「氷雪の銀水晶」復活! そして一瞬で消滅。敵の砲台の第一射を相殺したのはよいけれど、そこでまた認証が途切れてしまいました。活躍しているようで微妙にへたれているのもナツキらしい。

 そして砲台の第二射を防いだのが黒き谷──ってあれってもしかして巳六じゃないですか!? 前作「舞-HiME」における美袋命のチャイルドの。そうか、黒き谷とは巳六のことだったのか。

 黒き谷が砲撃を防いだことで、シュバルツの科学者に動揺が走る。これは無理からぬこと。シュバルツにとって黒き谷とは科学信仰の象徴であり、一種の聖地でした。その自分たちが信じていたものが、自分たちの敵に回る……これで動揺しない方がおかしいでしょう。

 あと、チエ・ハラードがエアリーズの少尉で、実は条約機構軍側のスパイだったというのは気づかなかった。ワルキューレに志願したのはてっきりアオイ・セノーを助けるためだとばかり思ってたのに。そしてワルキューレ・ジェム「呪詛の黒曜石」の呪縛を逃れるために、シホ・ユイットにマキマキさせていたとは。呪詛には呪詛をということですか?

 真祖レナのシステムを前に、母親に語りかけるアリカ。そしてマスターとして、レナの破壊を命じるマシロ。如何に敵に利用されている死体だけの存在とはいえ、アリカにとってレナはやっと会えた自分の母親であり、それを破壊することに抵抗があって当たり前です。マシロがマスターとして命じるということは、アリカのレナ破壊という罪の責任を引き受けるということですね。

 そしてレナを破壊したアリカは、「蒼天の青玉」レナ・セイヤーズと同じローブ姿に変身する。

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2006年3月25日 (土)

舞-乙HiME 第24話 「あなたのために…。」(3/23)

 ハンモニウムの力の脅威に条約を抜けてアルタイ側につく国々。一方エアリーズ側は、五柱を中心にまとまり反撃に出る。

 アルタイ公国のナギはオトメによる秩序と間違ったものとして捉えている。一方エアリーズや五柱は、オトメによる世界秩序を戦争よりはマシとして受け止めている現状維持派。つまりこれは、改革派と旧守派による戦争ですね。アルタイ側には条約を脱退した国々が駆けつけており、オトメやワルキューレ部隊もいる。またいざとなればハルモニウムという超兵器もあるわけです。その一方でエアリーズ側は条約を抜けられてしまい、なおかつ五柱は今ローブを展開できない。状況は圧倒的にアルタイ側有利に見える。
 しかしアルタイ側は、見かけの兵力の強大さの割にはそれぞれの思惑はバラバラ。アルタイ以外の国々はハルモニウムの威力にひれ伏しているだけですし、シュバルツは肝心の交渉役であるジョン・スミスが死亡。ワルキューレ部隊もチエはアオイを助けるため、トモエはシズルを独占したいだけであり、一枚岩とは言い切れない。ニナにいたっては、想いが報われないと分かっていてもそれ以外にセルゲイに尽くす方法がないからナギにしたがっているだけでした。そんなバラバラな内実の隙を突けば、反アルタイの側にも勝機はある。

 とはいえ、実際はハルモニウムの力が強大すぎるため、それだけでアルタイ側が勝ててしまうのが現実ですね。あまりにも強大すぎて却って足元が疎かになってしまっているのでしょう。しかし、ナギがセルゲイの負傷を利用して(実際にはナギ自身が撃ったわけだが)ニナを追い詰めた手腕は見事です。きっとナギは、セルゲイが裏切ることも予測していたのかもしれませんね。というかあのタイミングでの登場は、裏切りを予測していたとしか思えない。
 それどころか、セルゲイを利用してジョン・スミスまで切り捨ててしまった。ジョン・スミスも相手は軍人で自分は文官なんだから、悠長にセルゲイと話なんかせずにナギのようにいきなり撃ってしまえば反撃を喰らわずに済んだだろうに。

 ……良く考えれば反アルタイ公国側にミコト(猫神様)がつけばあっさり決着がついてしまいそうな気がするのは気のせいだろうか?

 五柱の一、サラ・ギャラガー登場。ジパングに出張してそこから資材の輸入を行ってきたらしい。ジパングは西域での戦争には局外中立を誓っていたはずなのに、サラはそれをひっくり返してエアリーズ側につけたということでしょうか。オトメ制度に否定的なジパングの拓海を説得できたとすれば、ハルモニウムの威力がジパングも無視できないほど脅威だったということでしょう。

 あと、アスワドに滅ぼされたカルデア帝国が後継者を迎え入れるために、ラブホテルからカズヤ・クラウゼクを拉致っているシーンが笑えた。確かに皇帝とは血筋がものを言う世界だから、他に後継者がいないのならば出奔した人間でも迎え入れるのは道理ですね。まさか選挙で民主的に選ぶというわけにもいくまいし。
 ……アカネちゃんはどうなるのかな?

 一番気になったのは、結局セルゲイはニナを抱いたのか否か。抱いてしまえばオトメの力を失うからただ添い寝をしただけに一票と言いたいところだけど、あの状況で手を出せなかったならセルゲイは正真正銘のヘタレチキンだ。普段はプレイボーイでならしているのに本当に大事な女には手を出せないタイプだったんだな。
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2006年3月18日 (土)

舞-乙HiME 第23話 「不思議の谷のアリカ」(3/16)

 せっかくのローブの能力も、舞衣にかかればただのコンロか。まあ、守るべきマスターがオトメより強いのですから、特に問題は無いのかも。

 鴇羽舞衣。「夢」と「恋」に引き裂かれ、ヒモロギの森に姿を隠した伝説の悲劇のオトメ。だったのですが、なにやら黒き谷の異世界空間でミコトやミユと楽しくやっていたようです。旧友のナツキが呆れるのも無理はない。

 そのミコトは猫神様とも「水晶の姫」とも呼ばれる存在。しかも高次物質化能力者の最後の生き残り。──ここで思い浮かべるのが前作「舞-HiME」における「水晶の姫」だった風花真白の設定ですね。真白もまた200年前からの HiME (高次物質化能力) の持ち主で、しかも年を取っておりませんでした。さらにあの HiME の印である身体の痣まであることから考えると、前作の美袋命と同一人物という可能性もあります。

 そして前作の美優・グリーアと同一人物の可能性があるミユ。長い年月を稼働している彼女がいろいろネタ晴らししてくれます。

  • アリカは確かにレナの娘。15年前の事件でミユはアリカを見つけて祖母に預け、蒼天の青玉も探し出した。
  • ミユがアリカを守るのは、かつての主人(アリッサ)の血を引いているから。
  • ニナはウィンドブルーム王家の血を引く紡ぎ手にして守り人。つまり王国の本当の女王である。
  • 黒き谷はハルモニウムやオトメの力を生み出した科学技術の聖地だった場所。今は空間の揺らぎに捕らわれている。
  • ハルモニウムの力は高次物質化能力を反転させ、全てを分解し呑み込むこと。黒き谷もそれで空間に呑み込まれている。
  • ミコト(猫神様)は「水晶の姫」で高次物質化能力者の最後の生き残りである。

 するとミユが時々舞衣たちと付き合っているのは、ミコトの古い友人だからでしょう。アンドロイドであるが故に永劫の時を生きる彼女にとって、同じ時代から「水晶の姫」として生き続けてきたミコトは唯一の対等な友人だということです。

 アリカやオトメのことは詳しいミユも、マシロのことは知らない。つまりマシロの本当の身元は不明であるということ。そのことに落ち込むマシロに、ミユは「真白なる金剛石」真祖のマスターの話をする。「王たるものは生まれに依らず、自らの意思で立ち、道を定め、為さねばなさぬ事を為す者」という言葉は、マシロの立場を的確に説いていますね。

 ナツキとナオが谷を出てエアリーズへ向かうなか、アリカはミコトに師事し、マシロはジパングの姫君である舞衣姫に教えを教わることでそれぞれの道を歩み始めます。

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2006年3月12日 (日)

舞-乙HiME 第22話 「ホロビノウタ」(3/9)

 前回ナギたちが治療していた“切り札”はやはりアオイでした。彼女が実は歌を知っていなかったというオチは無く、ナギ側はハンモデウムを動かす3つの鍵、歌と紡ぎ手と守り人を手に入れてしまいました。それでハンモデウムを動かしたのはナギのオトメ、ニナですが、現在その効果は竜巻を巻き起こして遠隔地へのジャンプを行うことでした。この程度でナツキたちが脅威に思ってるとは思えないので、ハンモデウムにはまだまだ明らかにされていない便利機能があると思います。

 アスワドの強襲を受けたガルデア帝国は崩壊する。前々回あれだけ自信満々にアスワドのことを取るに足らぬと言っていたガルデア皇帝も、オトメのフィアをやられて消滅してしまいました。……アスワドから奪っていった科学技術はどうなったんだ。

 アリンコことアリカとセルゲイが対峙する。セルゲイは自分がアリカに惹かれていたことを認めた上で、ニナの父親であることを選ぶ。アリカもまた、夢を追うことを選択する。つまりこれは、事実上の決別宣言。お互いに想いあっていたことを認めた上で、互いの進むべき道が異なることを自覚し、決別したということですね。
 そしてセルゲイが率いるワルキューレ部隊。OPにでてくるロボットみたいなのは何だと思ったら、あれがワルキューレとしてのローブだったというわけですね。オトメのローブとは思えないほど直線的なシルエットは何かと思えば、スレイブの技術を応用したローブだったわけですか。

 そしてアリカの危機に駆けつけたミユ。前作と同じくサイボーグ(アンドロイド?)であることが今回判明したわけですが、彼女にはいろいろと疑問が多い。とりあえず、今のところ判明している事実を並べると

  • なぜかアリカを重要視している。アリカが困ったときに表れるのみならず、行方不明になったときはその行方を捜してもいる。
  • アリッサという鳥を飼っている。名前はかつての主人、アリッサ・シアーズから取られている。
  • アンチ・マテリアライザー標準装備でオトメやスレイブの天敵。マイスターオトメと互角に戦えるワルキューレ4人を一瞬で撃破するほどの戦闘力をもつ。
  • ワルキューレジェムである呪詛の黒曜石のマスターがレナ・セイヤーズの遺体であることを知っており、その排除を最優先指令としている。

 アリカを重要視しているのはレナ・セイヤーズの娘かあるいはウィンドブルームの真の女王だからという推測もしていたのですが、話の流れからいって真の女王はニナであることはほぼ確定。すると一旦否定されたレナの娘であるという設定が復活したのかもしれない。そうなると本来ニナが持ってるはずの「蒼天の青玉」をなぜアリカが持ってたのかという疑問が生じますが、きっとミユが探してアリカに母親の形見だと渡したのでしょう。ついでにニナも助ければ良かったのですが、その辺りは命令優先のアンドロイドだから融通が利かなかったということで。
 それよりもミユに最優先指令を与えたのは誰かというのも気に掛かる。現時点では以下の3つのケースが考えられます

  • レナ・セイヤーズが生前自分の娘(あるいは王女様)を守るためにミユに頼んだ命令を未だに守っている。
  • かつての主人、アリッサ・シアーズがいずれフミ以外を真祖に持つオトメの出現を予期してその抹殺指令を遺した。
  • 実は行方不明の鴇羽舞衣やミコトの本体と仲良しで、自由に動けない彼女らに代わって動いている。

 ──最後のはありえないだろうなあ。

 それとミコトというデブ猫そっくりの猫があちこちに出現してます。本来ミコトの額の模様は×印なのに、Z型とか入型とか三日月型とかそういうのがいろいろ出現していましたね。

 あと、最後のシーンで目の部分が赤く描写されている2人は彼女と彼女でしょうが……正体不明の不安を表すための演出とはいえ、オトメの方は手にお玉を持ってますよ。そこがなんかマヌケに感じました。

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2006年2月25日 (土)

舞-乙HiME 第20話 「ニーナと呼ばないで」(2/23)

 砂漠の岩型巨大生物に呑み込まれたアリカとマシロ。オトメになること拒絶していたアリカですがマシロと話し合い、さらに溶岩で消化されそうになるにつけてマシロの認証を受け入れる。さらにカルデア皇帝のオトメ、フィアが黒き谷を襲撃する。

 今回のお話は、アリカとマシロが自分の立ち位置を決めたのが重要ですね。アリカは単純にオトメを正義の味方として捉えていたけど、レナの件やニナとエリスの仲のこと、さらにはフィアという反例を見せられて世の中はそんなに単純にできているものではないことを知った。マシロは良き女王として立つことを決めた直後に国を失い、自分が国民にどれほど恨まれていたのかを知った。それでもアリカはオトメに変身(?)して住人たちを救ったし、マシロは自分のために死んだアオイの分まで生きることを誓った。
 オトメとは何かを尋ねるアリカに、ミドリは力に良いも悪いもないと答える。ただ力無くば死あるのみと。極論ですが武侠集団でもあるアスワドらしい答えですね。
 でも岩石生物の腹の中で、バカ自慢を競い合うアリカとマシロは微笑ましかったです。

 カルデア皇帝が黒き谷を襲わせたのは、ガルデローベを占領したアルタイ公国に対抗するため。黒き谷が持つ科学力を奪取したのですが、そのためにミドリたちアスワドの5人衆を呼び出して黒き谷の守りを手薄にした上で、フィアに襲わせたのか。アルゴス14世はアスワドの復讐を考えていないように見えますが……。
 セルゲイの方は新しい真祖がレナ(の肉体)であることを知らずに、ワルキューレ(黒きオトメ)の選出にあたる。先ずトモエとその取り巻きが志願したのはシズルを牢獄から解放するためでしょうが、結局軟禁状態にするのは変わらないのですね。トモエはシズルを自分のものにするため軟禁状態にしたのでしょう。
 しかしチエまでもワルキューレに志願したのは……自分のお部屋係のトモエを放っておけなかったから?

 セルゲイはニナに辛い思いをさせたくないからとワルキューレの管理にあたっていますが、それはセルゲイにとってニナがいまだに娘であることを示しています。ニーナと呼ばないで下さいという言葉は、自分を娘ではなく一人の女として見てほしいというニナの精一杯の主張ですね。
 回想に出てきたニナとセルゲイの出会いのシーンで、テロリストの本拠地に第1話でレナが抱えていた赤子を入れる籠と同じものが映っていたのでもしかしたら本物の女王は……と一瞬疑ったのですが、「蒼天の青玉」の件もあるし流石にそこまで話をややこしくしないでしょう。でもレナの娘の行方不明だという伏線もあることだし、ニナがレナの本当の娘であるかもしれない。名前も似てるし。

 そしてニナにハンモニウムを見せるナギ。そこに表れた影は「舞-HiME」の美袋命そっくりでしたが……?

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2006年2月18日 (土)

舞-乙HiME 第19話 「宿命の17歳(^^;)」(2/16)

 アリカ、お前アスワドに身を寄せていたのか。

 アスワドに拾われ、介抱されたマシロと先に拾われていたアリカ。ただの偶然とはいえ出来すぎです(^^; とはいえ、アリカもマシロも、アスワドの村で知った現実に打ちのめされてしまう。
 前回はマシロが如何に自国民に憎まれていたかを思い知らされていたわけですが、今回はアリカが如何に自分の視野が狭かったかを思い知らされる番でしたね。アリカの場合、辺境のガレリア出身とはいえ彼女自身はばっちゃと幸福に暮らしていたことは、その能天気で天真爛漫な性格からも推測できる。純粋な憧れからオトメを目指したことや、いざというときオトメが戦争の道具になる運命にあることに反対していたことからも、アリカはオトメの光の当たる部分しか見えていなかったことが分かります。
 しかしシュバルツ襲撃の件だけでもショックが大きかったところへ、アスワドの抱える窮状を知り、オトメの力や科学の力が必ずしも人を幸せにするものではないと思い知らされた。特にアリカは典型的なヒーロータイプですので、自分がオトメとなったことでニナやエリスを失ってしまったという現実を突きつけられてしまっては、もはやオトメのままでいることができません。自分が見つけた夢のその先には、大好きな親友との悲劇的な別れが待っていたなんてことを経験すれば、これ以上オトメになることを嫌がるのも無理ないでしょう。だからアリカは、逃げ出してしまったのです。

 マシロにとってもアスワドでの居住体験は、王としてのあり方を考えさせるものでした。厳しいが良き頭領として君臨しているミドリの姿に、あるべき王の姿をみていたのかもしれない。全然タイプが違うので、マシロがミドリのようになれるとは限りませんが。

 ミドリが語ったアスワドの窮状は、遺伝病か、あるいは環境汚染か。おそらく十二王戦争時代に、ABC兵器(核兵器、生物兵器、化学兵器)のいずれかが使われたのでしょう。ラドたちが身体をサイボーグにしているのはオトメに対抗するだけでなく、短い寿命を長らえるためということもあるし、だからミドリたちはガルベローデの秘匿する科学技術を必要としている。そのガルデローベが科学を秘匿しているのは十二王戦争時代に星を科学が荒廃させたからであり、その意味では両者の対立は皮肉な因縁ですね。
 それにしても前作にもでてきた杉浦碧17歳を、こんな風に持ち出してくるなんて……

 そしてレナ・セイヤーズの身体は真祖フミ・ヒメに対抗する新たな真祖として、シュバルツたちが獲得していったことが判明する。真祖の条件はかつてオトメだったもので、結婚して子供を生んだことのある肉体。──となると第1話でアリカが蒼天の青玉を発動しかけたのは、それはアリカの資質を示すだけでなく、そのマスターとして真祖レナの影響があったからかもしれないという推測を立ててみたのですがいかがか?

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2006年2月12日 (日)

舞-乙HiME 第18話 「ホワイトアウト」(2/9)

 シュバルツと裏で結んでウィンドブルーム王国に動乱を起こし、統治能力を失った王家に代わってアルタイ公国が鎮圧する。これがナギ大公殿下の作ったシナリオだった。その目的は、風華宮の地下にあるハンモデウムと、ガルベローデ学園が秘匿している科学技術だった。
 これはもちろんウィンドブルーム王国に対する侵略行為なのですが、表向きは統治能力を失った王家に代わっての進駐であるため国際法的には違反ではない……もっとも、他の国々もアルタイ公国の狙いは分かっているのですが、ここらへんは外交力の勝利ですかな。
 しかしいくら王家が統治能力を失ったからといって他の国の侵略をやすやすと受け入れてしまうなんてウィンドブルームの国民はどう思ってるんだろうか。それまでのマシロ女王陛下の暴政が快く思われてなかったにしても、それ以上に他国に支配される、すなわち国がなくなることを残念に思う気持ちはあるはずなのに。
 またアルタイは貧民街の住民を強制的に迫害し国外追放することで、残った市民を懐柔する策にでたためだそうです。住み処を与えずにいきなり出ていてというのも乱暴な話ですが、エアリーズもこんな生産性皆無の貧民たちに大量に押しかけられても迷惑なだけでしょう。

 そしてマシロ女王陛下は、現在難民キャンプに身分を隠して合流。そこで自分が今までいかに嫌われてきたかを散々見せ付けられてしまいますが、この部分は下手に描くと自分の不遇を王家のせいにして怒りをぶつけているだけとも見えるので評価は保留。上が善政を行えば下々の生活が良くなるというのは儒教的な考え方で個人的には馴染めないのですが、上が暴政を行えば下々が途端の苦しみを味わうのは今も金正日が実現しています。この部分は、マシロが今まで自分の行為が下に迷惑をかけてきたのか、王としての心構えに欠けていたものを思い知らしめるショック療法になってますね。

 あと気になるのは、ニナのセルゲイに対する態度と漆黒の金剛石、およびミユの正体について。

 前回あれほどのことがあったにも関わらず、ニナがセルゲイに対して何もなかったかのように振舞ってるのに違和感があったのですが、ニナの立場で考えてみたら当然のことですね。ニナは今までセルゲイが好きで、セルゲイのために今まで頑張ってきた。オトメになり将来ナギのマイスターオトメになるという進路もセルゲイの期待に応えるためであり、セルゲイもまたナギの野望を達成するためにニナを養女として育ててきた。そのセルゲイがアリカと知り合い、本気になって考え方を改めてしまった。これはニナにしてみると天地がひっくり返るぐらい衝撃的な話です。今までセルゲイが好きで、セルゲイの期待に応えるために頑張ってきたのに、それを今更ひっくり返されてしまっては二ナの立場がない。一体私は今まで何のために頑張ってきたのか。その意味が全部なくなってしまった。それを解決する一番簡単な方法は、セルゲイの翻心をなかったものとして扱うことです。だからニナは、セルゲイに謝られても困るだけですし、今更それを望まないと分かっていても、ナギに忠節を尽くしてその野望を達成させることでしかセルゲイに尽くす術をしらないわけです。
 だから今のニナには、アリカとの学園生活やその友情の出来事はなかったものとして振舞うしかないのです。

 「漆黒の金剛石」については、ミユも言ってましたがなにやら曰くつきのジェムのようですね。真祖のジェム「真白なる金剛石」と同じく宝石の王様ダイヤモンドの名前がついているわけですし、ニナをオトメに選んだのもニナの嫉妬心の暴走に応えたように見えてました。マイスターオトメというのは、ジェムがオトメを選ぶという一面もあるのでしょうか。

 そしてミユですが、ナツキに語った名称は……
 Multiple Intelligent Yggdrasil Unit
 ……これって「舞-HiME」で、美優・グリーアが復活するときに出てきた名称と一緒じゃないですか!? ということは、ミユと美優は、実はスターシステムに依らない正真正銘の同一人物? まあ、美優はロボットだったからそういうこともありでしょう。
 となると、ミユが心を許しているアリカと「舞-HiME」のアリッサとの共通点が気になります。第8話でミユの目にはアリカの髪が金色に光っているように見えた演出がありましたが、髪の毛が光るといえば「舞-HiME」のアリッサもアルテミスとアクセスするときはそうでした。もしかするとアリカは、知らないうちにミユのマスターになっていたのかもしれない。

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2006年2月 4日 (土)

舞-乙HiME 第17話 「蒼の舞/想い、散るとき」(2/2)

 

エルスティン・ホーの名前の由来がホルスタインであることに気付いてしまった。駄目じゃん _| ̄|○|||

 前回黒い手紙を受け取ったコーラルの生徒のシーンがありましたが、その正体がエルスティンだとは気付いていませんでした。シルエットからリリエかイリーナだと推測してたのですが、彼女はさすがに想像の外でした。エルスがスリーパーだったなんて、そんな伏線らしきものはありませんでしたしね。
 ただ彼女はコーラルの17位(現30位)だったにも関わらず内気な性格で、オトメには向かない性格。本人も乗り気じゃなかったけど、同室ということでアリカやニナとは友情を育んでいました。本編の構図をひっくり返すためには、彼女ほど適任なキャラは他にありませんでした。

 ──せめて入学者の身元調査ぐらいはしっかりやってくれ、ガルベローデ。

 前作「舞-HiME」でもそうでしたが、「舞-乙HiME」でも物語中盤を越えた時点で作品構図の転換が行われました。ただ「舞-HiME」ではその構図の転換がやや強引(「これから君たちには殺し合いをやってもらうんだよ」)だったのですが、「舞-乙HiME」では今まで溜めに溜めた伏線が一斉に発動したことによる見事な作品構造の転換となって表現されてました。それは例えばアリカとマシロの接近だったり、セルゲイに近づくアリカへのニナの嫉妬だったり、アリカ、ニナ、エルスの友情だったり、ヴィントブルームの本当の女王が実はアリカだったとか。それが実はエルスはシュバルツのスリーパーだったりとか、実はセルゲイがアリカのおじ様だとばれたりとか、ナギがシュバルツと手を組んでいることをばらしたりとか、思い余ったセルゲイがアリカこそが本当の女王だとばらしたりとか、そういう通常のアニメなら何回かに分けて行うようなイベントをたった1話の、それもBパートのうちたった5分でたて続きに起こしてしまいました。これだけ念入りにやられれば、作品構造の転換という今回の急展開も納得です。

 特にアリカとニナを対立関係にまでもっていくためにも、エルスがスリーパーだったという今回の展開は最も効果的だったといえます。ニナがエルスを倒してしまったために、アリカもニナに対して本気で立ち向かっていったわけですから。

 「3人でマイスターオトメになろうね」と約束した3人の友情が、1人はシュバルツのスリーパーとして散っていき、残り二人は占領国の王子と亡国の女王という敵味方のマイスターオトメとして別れてしまう……残酷な展開ですね。

 さらに言うなら、セルゲイが血迷って本物の女王がアリカであることをばらしてしまったため、アリカとマシロとの関係にも齟齬が入るはずです。マシロには今まで自分が偽女王ではないかというコンプレックスがあり、なおかつ本物の女王が自分のオトメとして契約を結んでいるという逆転した構図があるわけですから。

 さて、恋に迷って主君への忠節を裏切ってしまったセルゲイですが、こいつはナギの野望の片棒を担ぐには人が良すぎたということでしょうか。アカネとカズヤの例を見れば分かるように、この世界では恋のためには国も身分も、さらには夢も捨てるという行為がある程度美談として語られる価値観がある。恋のために国も夢も捨てることが美徳ならば、恋のために主君や野望を捨てる者が出てもおかしくはない。最もこれが行き過ぎると、男を篭絡して国を売らせる女スパイに引っかかってやられてしまうため、すくなくとも近臣にはそういう者が出ないよう教育をすべきなのでしょうが。

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2006年1月28日 (土)

舞-乙HiME 第16話 「「約束だよ!」」 (1/26)

 ストーリーも後半戦に入り、OPも変更されました。このOPアニメは、いろいろとツッコミどころが多すぎる。

 まず、マシロをマスターにして「蒼天の青玉」のローブを纏うアリカはよし。元々このアニメの基本設定ですから。ですがOPアニメにでてくるキャラクターのほとんどがことごとくマイスター☆ローブを纏っているのは、今までのガルデローベの女子高ノリから多国間のマイスター☆オトメ戦争に話の主軸が代わることを意味しているのでしょう。

 次に黒い制服を纏い、多数のアンドロイド兵を従えたトモエ。アンドロイドといえばアスワドですが、トモエが武侠集団でもあるアスワドの一員だとは考えにくい。むしろ陰謀詐術に長けてるシュバルツの方がピンと来る。
 折りしもアバンタイトルで、コーラルオトメの誰かが黒い手紙を手にしていました。とはいえそれがトモエとは限らないし、むしろあの影のシルエットから判断すると、機械いじりの好きなイリーナか何故かリリエと出身国が重なっているヤヨイの可能性もある。

 3つ目はなぜかアスワドの立場が優遇されていること。マシロやミミなどの避難民と同じカットでラドやガルというアスワドのサイボーグたちが並んでいるし、おまけにアスワドの5人衆が伝説のマイスターオトメ・五柱と同格に扱われている。科学技術を信俸しているとはいえアスワドは無辜の民を傷つけるのを好まないので、ウィンドブルーム側やガルデローベ側と共闘することもあるのかもしれません。

 そしてなぜか五柱としてナオが書かれていること。シズルやナツキと並んでいるということはナオたち5人は(残り2人は未見でしたが)五柱のはず。なんでと思ったけど、五柱の試しって真祖フミの方が勝手に決めてしまうものなんですね。五柱に選ばれてふて腐れているナオが可笑しかったです。

 そしてやはり、前OPに出てきた炎のオトメは舞衣ちゃんでした。──そういえば五柱に舞衣が含まれていなかったけど、やっぱり職務放棄で解任というところでしょうか?

 最後に、アリカと舞闘を行うニナですね。アリカは現在ウィンドブルームの女王マシロのオトメです。そしてニナは将来アルタイ公国の王子ナギの仕えるべくマイスター☆オトメを目指している。野心家のナギがこのまま大人しくしている訳がないので、両国はいつ敵対関係になってもおかしくない。親友でありながら闘わなければならない宿命を暗示しているのかもしれませんね。

 さて、パシリのミーヤがいなくなってついに自ら動き出したトモエ嬢ですが、石塁の上から試験管を落とすという目撃者が居ればバレバレの方法を使ってますよ。やはりパシリを使ってこその陰謀家で、自分で動くとこういう穴だらけの手段しかとれないということはトモエって実は頭が良いだけのバカ?

 卒業記念舞闘で、コーラル側は実力試験で参加選手を決めましたが、パール側はトリアスの1位2位が選ばれていました。3位のナオが控えでもあるし、もしかしてパール側は順当に順位で決めたのでしょうか?

 それからマシロのデザインとは全く違った風華宮の城の姿。あの頂上にあったシステムはシュバルツが内緒で作らせたもの──ということは、風華宮の新築を担った大工さんはみなシュバルツのスリーパーだったということなのか!? そこを占拠されるということは事実上風華宮がシュバルツのものになったということ。風華宮の下にはハンモニウムというパイプオルガンがあることが判明しているので、もしかしたらシュバルツの目的はそれなのでしょうか。もしかして話中でナギがアスワドに頼んでいたのも、風華宮占拠の件だったりして。

 そして、シュバルツが読んだと思しき大量のスレイブがウィンドブルームとガルデローベを襲う。

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