ティアーズ・トゥ・ティアラ

2009年9月29日 (火)

ティアーズ・トゥ・ティアラ 第26話 「力の言葉」 (9/28)

 メルガディスという化物と同化したレクトール。その圧倒的な戦力を前になす術はないかと思われたが、こんなこともあろうかとオガムが言及した打開策はリアンノンが知っているはずの「力の言葉」だった。

 ……これは確かに伏線らしきものは24話にありましたね。たしか詩篇集のまじない歌を歌う条件は

 ・ラテン語を知っていること
 ・アロウンやオガムなみの強い魔力を持っていること
 ・これまで天上世界と関わりを持たず、彼らからの誓約を受けず、かつ無垢な希望の持ち主

 プリムラは人間族の始祖であり、その名前を受け継ぐリアンノンだけがこの条件にあうということなのでしょうか。もしかして、それを見越してオガムは前世のプリムラにラテン語を教えたとか。

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2009年9月23日 (水)

ティアーズ・トゥ・ティアラ 第25話 「メルカディス」 (9/21)

 皇帝をたぶらかし、アルサルの親を殺した真の敵はレクトールと名乗る白き精霊だった。
 この人は優越種であることに誇りを持ち、被造物である人間や妖精を相手に増長慢になっていますね。いわば力を持った小物でしょうか。アルサルたちの攻撃を余裕を持ってふわりふわりと避けているのも、人間相手に全力を出す必要を感じていない現れであるし、その結果アルサルに怪我を負わされたときに激怒したのも、激しくプライドが傷つけられたからですね。
 しかし、プライドを傷つけられたからと言っても、自分の身をメルカディスというバケモノに喰わせるなんて、白き精霊は何を考えているのか分からないところがある。これも、最初から決められていた運命なのでしょうか。

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2009年9月16日 (水)

ティアーズ・トゥ・ティアラ 第24話 「グラヴィタス」 (9/6)

 アルサルたちが死体の兵士やドルウクを倒したと思ったのもつかの間、グラヴィタスの魔力でさらに強くなって復活していく。アロウンとオガムは魔力の元凶であるグラヴィタスを破壊しようとするが、その手段に際して二人の間に意見の食い違いが生じる……

 グラヴィタスからの魔力があるかぎり死体の兵士やドルウクがいくらでも蘇ってくる以上、モルガンやアロウンたちが戦っているのは単なる足止めや時間稼ぎ以上の何者でもない。再生の大釜の破壊を賭けているエポナたちはまだ意味があるのですが、それも結局はグラヴィタスからの魔力で稼動している以上、本当の主戦場はグラヴィタスの破壊を行っているアロウンとオガムということになります。

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2009年9月 2日 (水)

ティアーズ・トゥ・ティアラ 第22話 「ダーンウィン」 (8/30)

 ダーンウィンとは、かつてアロウンが妖精王プィルに与えた神殺しの剣であり、天上との戦いの後で天上との繋がりを絶つためにゴルセズアロウンの地に突き刺した剣。
 今回の話もまた、この世界のあり方を示したもので前回の続きと言えるでしょう。

 この世界における真の敵とは、創造主にして12からなる白の精霊たち。神との契約が失われた妖精族たちは、人間たちをアヴァロンの城にかくまっていたが、それは自由を奪っているのと同じことだった。妖精王プィルはアロウンと出会うことで神との導きではなく自らの足で立つことを知り、またアロウンもプィルという友を得ることが出来た。
 アロウンとプィルが挑んだ戦いとは、いわば天上界からの独立宣言ということができるでしょう。天上の精霊たちと契約を結ぶことで庇護を与えられた創造主と被造物という関係から、プィルたち妖精やプリムラのような人間が誰にも支配されない自由を得られた。現代の用語で言い直すと、主権を国民が得られたといえるわけです。そしてその指導者が、アロウンということですね。

 妖精王プィルの真名が「レギアス」すなわち「小さな王」という意味でしたね。この点からも、アルサルたちの始祖だけあってプィルの性格はアルサルに似てます(いや、アルサルがプィルに似ているというべきでしょう)。アロウンがアルサルを育てていたのも、これを踏まえてのことだったのでしょうね。

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2009年8月27日 (木)

ティアーズ・トゥ・ティアラ 第21話 「初源の歌」 (8/23)

 父ミルディンを失ってもなお、考えを改めなかったルキフェル。彼がその考えを改めたのは、精霊たちが人間の少女に対して行なった仕打ちに対してだった。
 回想シーンのルキフェルは、ミルディンを失ってもまだその考えを改めていませんでした。だからルキフェルにとって、その人間に対する価値観を根底から覆すような事件が起こるとは分かっていたのですが、それが人間の自由意志を奪った、精霊たちの仕打ちなわけでした。
 もともとルキフェルは、ミルディンのすることには反対でもそれは父の身を案じてのことだったわけですし、またミルディンが身を捨てたのは人間のためだったことも承知していた。だから白き精霊の座に連なってもその上でその遺志を継ごうと考えていたわけですが、その白き精霊たちが人間の心を縛ってしまったということを知って、ミルディンの気持ちを踏みにじられたことを知ったわけですね。他の11精霊とミルディンとは、その考え方が相容れなかったということでしょうか。
 だからルキフェルがミルディンの遺志を継ぐためには、堕天して白き精霊の座から離れる必要があったと。

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2009年8月19日 (水)

ティアーズ・トゥ・ティアラ 第20話 「ルキフェル」 (8/9)

 今回は丸々全編ルキフェルの過去話。おそらく現代にてタリシエンが見ている映像なのでしょう。
 ルキフェルの姿は後のアロウン、あるいはアロウンの白の精霊としての姿と同じ。やはりアロウンの真の名はルキフェルなのでしょう。

 過去話の中のルキフェルは、人に何の思い入れもない人物でした。白の精霊たちは人間たちを出来損ないと呼んで、世界を氷期に閉ざして絶滅させようとしたわけでして、ルキフェルもその思想にどっぷり浸かっていた模様です。
 ただ、彼がそうしていた理由は、養父であるミルディンを慕っていたから。ミルディンは白の精霊の中では異端で、人間たちの姿を肯定的に捉えていた。しかしそれは、完全なる世界を作り上げ、地上をそれに相応しい強靭な種族に委ねようとする白の精霊たちの方針とは対立することになる。ルキフェルはミルディンの立場を守るために、他の白の精霊たちと同調していた。
 しかしそれは、ミルディンの気持ちには反することだったわけで。だからミルディンは、ルキフェルに自分の気持ちを伝えるために目の前で身を滅ぼして世界に春(間氷期)をもたらしたということです。

 なるほど、今までのシリーズの合間に、アロウンが人間たちに対して罪悪感や贖罪の念を抱いている箇所が見受けられましたが、それはこういう前科があったからなのですね。

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2009年8月11日 (火)

ティアーズ・トゥ・ティアラ 第19話 「夜の子供」 (8/9)

 ガイウスの部下だったデキムスの報告で、神聖帝国で混乱が起きたことが報告される。アロウンによれば、真の敵にしてアルサルの親の仇である白の精霊が表れたという。復活の大釜(再生の大釜)で亡者の軍団を呼び出してアヴァロン城に攻めてきているという。そこでアロウンは、巨人族に頼み込んで氷河期の魔方陣を破壊することで、雪崩を起こして亡者軍団ごと壊滅させる策に出ます。
 ううーん、いくら投降してきた兵とはいえ、元帝国の兵士を帝国へスパイにやるなんてアロウンたちも何を考えているのだか。ガイウスは確かに敵として信頼できるタイプだったが、だからといって味方にしても信頼できるとは限らないと思うのですが。おそらく、前回から今回までの間にデキウスの信頼を得る何かイベントがあったのでしょう。もっとも、男キャラ(それもサブ)のイベントなんて見ていてつまらないから省略されたのではないかと。

 タリシエンの族長としての運命を語るリアンノン。その後に表れたエポナは実はタリシエンが吟遊詩人を目指した「夜の子供」でした。だからタリシエンはコトあるごとにエポナをからかっている。つまり、好きな女の子には意地悪をして気を引きたいという小学生なみのメンタリティだったわけですね。分かります。

 巨人族のいる雪山の洞窟で、タリエシンだけは別の道を通っていく。そこで竜の卵から孵った子竜になつかれてしまいましたが、さらにその奥で牢獄を発見する。そこに閉じ込められていたものを嘆き憤ったタリエシンの前に、ルキフェルと名乗る者からの記録映像が表示されるが。
 このルキフェル、声だけでも明らかなようにおそらくアロウンの別名(というか昔の名前)でしょう。あるいは真の名かもしれません。そしてルキフェルがタリシエンに見せる世界の新の姿とは?

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2009年8月 5日 (水)

ティアーズ・トゥ・ティアラ 第18話 「帰還」 (8/2)

 『レギアス』とは「王権」や「王道」、「王冠」を意味する言葉であると同時に、「小さな王」を意味する言葉でもある。そしてその本当の意味を知ったとき、ガイウスは死んだ。

 タリエシンとブリガンテス族の援軍を得たアルサルは、オガムに預けられていたゲール族の遊撃兵とともに、アヴァロン城に向かいます。
 そして第2の門まで攻略したガイウスが第3の門の攻略にかかったとき、アルサルたちの急襲をうけて逆に挟み撃ちにされる格好になってしまいました。
 正直、タイミングも悪かった。第2の門と第3の門の間で挟撃を受けてしまったから、城壁が邪魔になって帝国兵が逃げ出すことも出来なくなってしまいました。一転して窮地に陥ったというのも、決して大げさな表現じゃない。

 アロウンの求めるものが『レギアス』、つまり「小さな王」だとガイウスが知れば、なぜ彼が死ぬことになるのか。それはガイウスもまた、王を目指していたからですね。アロウンの本当の目的はアルサルを王に育て上げることだとするならば、それは王を目指すガイウスにとっては邪魔なものということになる。つまりアルサルとガイウスは、互いに決着をつけなければならない相手だということになります。

 しかしアルサルよ。ことあるごとに掟だ誓約だと言っていた几帳面な彼が、ここまで民を指導する男に成長するとは。彼を指導していたアロウンの苦労ぶりが偲ばれます。

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2009年7月28日 (火)

ティアーズ・トゥ・ティアラ 第17話 「友のために」 (7/27)

 誓いとか掟とかは関係なく、ただ友のために。それこそがアルサルの見つけた戦う理由だった。

 アヴァロン城攻防戦もいよいよ大詰め。ガイウス軍の猛攻を辛うじて凌いでいるところでした。
 もともと大軍を相手の籠城戦は援軍がなく、相手の補給が続く限りは消耗戦でジリ貧になってしまうものです。アヴァロン城の守りはかなり固いと見られるけど、中を守る戦士がゲール族しかいない以上、連日の猛攻に3日しか持たないというオガムの見立ても結構あっているのかもしれませんね。
 そこでアルサルはブリガンテス族に、支援を要請する。タリシエンは相変わらず族長には合わせられないの一点張りですが、アルサルの様子が違うことをみて尋ねると、アルサルはただ「友のために」戦うことを見つけたと言う。掟とか誓約とかは関係なしに、戦うと。

 いまだ目覚めぬアロウンは、夢の中で父なる神ミルディンや、前の友プィルや少女との会話をおこなっていました。この内容から推測すると、アロウンは再び長い眠りに就くところだったようですが、しかし、現世の城の仲間の姿を見て目覚めるのも時間の問題となったようです。

 ガイウスは巨大な破壊槌によって正門を破壊、リアンノンは第2城壁にまで門を守備を交代させます。アルサル率いるブリガンテス族の援軍は間にあうのでしょうか。

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2009年7月21日 (火)

ティアーズ・トゥ・ティアラ 第16話 「戦う理由」 (7/20)

 ガイウス指揮下の帝国軍の襲撃に対し、アヴァロン城の籠城戦を指揮するリアンノン。一方アルサルは、アロウンを刺したことに我を見失っていた。
 ──ただ単に現実から逃げてるだけじゃねーか。

 アルサルが我を見失ってアロウンを刺したのは、誓約(ゲッシュ)に縛られてのことだと思う。しかしそれすらも、帝国からの呪いが絡んでいるような展開に見えます。オガムの解説によれば、あの泉のゾンビ兵の段階から仕組まれていたことのようですし。
 オガムはアルサルに対し、ゲッシュに縛られてはダメだといい、自分の過去の話を話します。オガムの正体が生き残りの龍族であり、天から落ちてきた第2の月のおかげで故郷である大陸を失ったこと。始めは冗談かと思っていたアルサルですが、古代のゴーレムを前に龍に変身したオガムを見て納得させられました。オガムによれば、アルサルが向かうべき場所はゴルセズ・アロウン。アロウンの玉座という意味で、そこにアルサルの戦う理由があるということです。

 籠城戦を指揮するのはリアンノンですが、彼女はアルサルに次ぐゲールの指揮官だとか。戦士じゃないリアンノンが第2位だなんて、見かけによらないにもほどがあるぞ(アロウンが族長になったから第3位に落ちたかもしれませんが)
 あとスィール。ラスティミサイルはひどいと思うぞ。

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