とらドラ! 第25話[最終回] 「とらドラ!」 (03/27)
『とらドラ!』、今回で最終回です。
嘘の事故電話で泰子を実家におびき出し、実家の両親(竜児の祖父母)と仲直りさせる竜児と大河。前回のラストで竜児が祖父母に頼んだのは、母親と両親を仲直りさせるためだったのか。
竜児の父親が泰子と入籍してなくて、他に女を作って逃げたという設定は初耳。しかしそれでも、そんな私生児の竜児を真っ当な人間に育てたのは間違いなく母親である泰子の功績でしょう。その泰子も実家の両親の前では小さな子供でした(いや、もともと子供っぽい人だったけどさ)。
そして、どうして竜児がこんな世話を焼いたかというと、駆け落ちではなく自分たちの結婚をみんなに祝福してもらいたかったから。みんなと一緒に幸せになった方がいいに決まっている。そういう風にさらっと考えることができるのが竜児の強みでしょうね。そして大河が、それに感化されたのか一人で実家に帰ってしまう。
最初、この大河の突然の帰郷──しかも竜児にも言わないで去っていった展開には急すぎてついていけませんでした。しかしこうして文章を書いてみると、大河の突然の帰郷が竜児に感化されたものだったということが良く分かります。竜児が大河の両親にも祝福されてうまくやっていきたいと言ったからこそ、大河は折り合いの悪い母親とその新しい家族とも向き合っていこうと考えることができたわけです。そして自分の両親とも……父親は行方不明だから母親だけでも、仲を取り戻そうとしたのでしょう。
いきなり転校して別れた大河に、クラスメートたちは全員携帯電話でメール攻勢。このあたりいまどきの恋愛ものだなあ。ケータイもってクラスメートと連絡をいつも取り合っているという高校生活というのは、私の頃からは考えられない。そしてそれに対する大河の返答は、夜空に移る1つの星でした。実乃梨はそれを、希望と読み解きます。そして、クラス全員でクリスマスツリーのガラスの星を撮って返そうということになり集合写真で……相変わらずフリーダムなクラスだな、ここは。
そして1年後の卒業式。校舎を見上げた竜児が見つけたものは……
釘宮理恵はツンデレ役に非常に定評があるのですが、大河役も含めてその一見乱暴な性格の裏に繊細な心が隠されている役どころが多い。本当は愛されたがっているのに、それを失うのが怖くて過剰に自己防衛をしている姿ですね。そういえば「マリ見て」の松平瞳子もそういう役どころでした。さすがは本年度の主演女優賞(声優アワード)ですね。
半年間、ありがとうございました。
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