ARIA

2006年9月26日 (火)

ARIA The NATURAL[最終回] 第26話 「その 白いやさしい街から…」 (9/24)

 前回秋になったばかりなのにもう冬ですか──といった突っ込みは無しの方向で。

 雪が降り積もり、アクアカンパニーが開店休業状態になったため、アリシアの提案で雪のネオ・ヴェネツィアを二人で散歩することになる。灯里がアリシアに、子供の頃何になりたかったのかと聞いたとき、アリシアはおもむろに、雪球を作り始める。
 アリシアさんは、時に灯里なんかよりも高度なボケをかましてくれます。灯里が尋ねた質問には直接答えず、雪玉を作り始めるとは。灯里以上のボケの才能に、灯里もしばし呆然としていました。もっとも、そこでアリシアの雪玉作りを手伝うところが灯里らしいが。ここで晃や藍華だったりしたら、きっと変な突っ込みを入れるに違いない。

 雪玉を作り始めたら、通りすがりの人たちが手伝ってくれてどんどん大きくなる。そして最後にたどり着いた行き止まりでは、そこの住人達に気に入られて雪玉は雪だるまになってしまった。
 たったこれだけの話をじっくり30分かけてやってくれるとは、やっぱりこのアニメは凄いと思いました。やはり、このアニメの醍醐味は、日々の何事もない日常にも新鮮な驚きや感動はどこにでもあるということでしょう。何も事件は起こらないし何も話は始まらないが、それでもこれは立派なドラマでした。

 半年間、ありがとうございました。

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2006年9月18日 (月)

ARIA The NATURAL 第25話 「その 出逢いの結晶は…」 (9/17)

 灯里たち三人は、レデントーレのお祭で屋形船を切り盛りすることになる。

 ホストは灯里、藍華、アリス。招待客はアリシア、晃、アテナ、郵便屋のおじさん、暁、ウッディー、アル、グランマ、アイの計12名。何気に灯里関係の客が多いのは気のせいでしょうか。ただ、灯里が気にしたのはアイちゃんの様子。おばあちゃんの容態がよくないらしくて、メールの返答が来ないらしい。
 で、ちょっと確かめてみたら、確かに23話で「おばあちゃんの具合がよくない」と言っており、24話では返答がありませんでした。やはり伏線だったのか。
 最後に遅れてやってきたアイちゃん。返答を出さなかったのは驚かせたかったからだそうです。やきもきさせてくれましたね。

 レデントーレのホストとして切り盛りする灯里たちでしたが、最後に招待客たちのお言葉を頂いて報われましたね。そういう丁寧なつくりが好感が持てます。
 今回アイちゃんが登場したということは、最終回は最初からアイちゃんが出ずっぱりなのでしょうか。だとすると私としては嬉しいのですが。

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2006年9月11日 (月)

ARIA The NATURAL 第24話 「その 明日のウンディーネに…」 (9/10)

 秋の長雨で練習がお休みになり、藍華の部屋で勉強会をすることになった灯里たち。そこで藍華は同僚たちの心無い噂話を耳にする。

 テラ・フォーミングされたアクアに四季があるかどうかは疑問ですが、この作品ではそうなるように浮き島でサラマンダーたちが頑張っているのでしょう。

 今回のお話は、藍華たちが晃の姿を通して、プリマ・ウンディーネの姿というものを見つめなおすというものでした。ウンディーネの通り名しかり、晃に押し付けられた書類整理しかり、同僚達の心無い噂話しかり。最後に3人が幻想したのも「プリマとなった3人の姿」でした。

 ウンディーネはプリマになると通り名を持つことが許される。アリシアは「スノーホワイト」、アテナは「セイレーン」、晃は「クリムゾンローズ」。なるほどふさわしい通り名です。でも私は今まで3人がこの通り名で呼ばれたのを聞いたことがないぞ。

 晃が書類整理を藍華たちに押し付けた件でした、いくらプリマの仕事に書類整理が含まれるからと言って、他社の従業員に自分の会社の書類を見せるか!? 社外秘の資料ではないにしても、そうそう自分の会社を社外の人間に見せるものではない。ここら辺の鷹揚さは、やはりウンディーネだからでしょうか。

 晃に対する心無い噂に憤慨する藍華に、晃は耳に痛いことを聞き入れるのもプリマの仕事だと諭す。結婚式に失敗した花嫁の例を出して、嬉しいことや楽しいことはすぐに慣れるのに、悲しいことや辛いことは何時までも心に残ると説明する。嬉しいことも辛いことも当たり前のことにせず、いつまでも心に受け入れるようにすると。

 最後に、今回は灯里のメールに対して、アイちゃんの返答がありませんでしたね。これは最終回が近いから、またアクアにやってくるという前触れでしょうか?

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2006年9月 4日 (月)

ARIA The NATURAL 第23話 「その 海と恋と想いと…」 (9/3)

 舞台こそネオ・ヴェネツィアですが、やはりこの物語は日本のものなんだなあというのが正直な感想です。

 不器用で無愛想、自分の気持ちを素直に表に出せないが、心のうちでは長年連れ添った妻への愛情に満ちている老紳士と、そんな夫の気持ちを十分承知していて、控えめな態度ながら常に支えている優しい老婦人。この二人の描写は、それはそのまま古き良き時代の日本の老夫婦の理想像じゃないでしょうか。表向きは亭主関白で夫が威張っているように見えても、家庭での実権は妻が握っている。そんな一昔前の日本の夫婦像ですね。
 そしてそんな老夫婦の姿が、理想の歳のとり方として描かれている。これはもう舞台はネオ・ヴェネツィアという設定でも、実際には日本人の姿を描いているとしか思えない。

 そういえば、灯里たちがネオ・ヴェネツィアを離れる時、その場所は日本の風景が多いですね。グランマを訪れた時とか、狐の嫁入りのエピソードとか、そういえば温泉話もありましたね。これは作者が日本人だからと思ってたけど、この物語自体がヴェネツィアの舞台を借りた日本の物語だったわけですね。

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2006年8月22日 (火)

ARIA The NATURAL 第21話 「その 銀河鉄道の夜に…」 (8/20)

 灯里が銀河鉄道のチケット(招待状)をもらう。

 銀河鉄道といえば宮沢賢治の「銀河鉄道の夜」のことなのですが、私ぐらいの年だとむしろ松本零士先生のマンガ「銀河鉄道999」を連想してしまいます。星野鉄郎が機械の体を手に入れるため、メーテルとともにアンドロメダを目指して旅をするというもの。灯里にチケットを渡したアリア社長の旅行姿が帽子にコートとメーテルを連想させるものだったのがおかしかったです。

 しかし灯里はなぜか消極的。今までならむしろ喜んで参加しそうなんだけど。
 結局灯里は、チケットを忘れた子猫のために、自分のチケットを譲ってしまう。これはあの銀河鉄道が、人間の乗る列車ではないということを灯里は悟っていたということか。灯里は子猫のためにチケットを譲ったことを良しとしているので、それはそれでいいのかもしれない。

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2006年8月 7日 (月)

ARIA The NATURAL 第19話 「その 泣き虫さんったら…」「その 乙女心ってば…」 (8/6)

 今回は藍華が主役。

 前半Aパートは夏風邪をひいて3日寝込んだ藍華のお話。3日も休めば退屈の虫が泣くのは当然だし、そうなれば外へ抜け出すのも藍華の性格なら当然でしょう。しかしそこで終わらせず、自分がいない合同練習が上手くいってるところを見て疎外感を感じるという展開がなかなかグッドでした。
 3人のうちで一番しっかりものを自任しているのに、その自分がいなくても場は上手くいく。私の存在意義はいったいどこ? ということですね。
 ところで藍華が3日も休んで、灯里とアリスはその3日間の間にお見舞いにきたのでしょうか? なんか劇中のお見舞いが始めてのような演出でしたが。

 後半Bパートは風邪が治って新しいヘアピンをつけた藍華が、そわそわしてしまうお話。新しい髪形とヘアピンをアル君に見てもらいたくてそわそわするところが女の子らしい演出でした。
 こういう、髪形を変えたりヘアピンを付けたりしただけで大好きな人に見てもらいたいという気持ちは良く分からないのだけど、女の子というのはそういうところを見つけて褒めてもらいたいという期待があるのでしょう。例えるならHPやブログに自信作の記事をアップしたら、レスやコメントを期待してしまうというところでしょうか?
 アリスがすぐに仏頂面になったり声が小さくなったり、灯里がすぐ恥ずかしい台詞モードになってキョロキョロしたり、この二人をしっかりまとめなければと気負う藍華のささやかなプライドがらしいですね。

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2006年7月31日 (月)

ARIA The NATURAL 第18話 「その 新しい自分に…」 (7/30)

 藍華のイメチェンのお話。

 バーベキューで自分の髪を燃やしてしまった藍華。髪は女の命だというけど、藍華はその上に願掛けまでしていたのでショックもひとしおでしたでしょう。ダブルの三つ編を跳ね上げていた普段の三つ編とは違い、髪をお団子にまとめてたらすというイメチェンまで行っていたためひとしおでした。

 灯里やアリスが上っ面な慰めの言葉しかかけられませんでしたが、晃先輩は藍華の髪型がアリシアみたいになりたいという願掛けであることを見抜き、お前はアリシアにはなれない、藍華にしかなれないと叱咤する。
 こういう説教役は、晃先輩にしかできないことですよね。アリシアもアテナも、人に厳しく接するということができないタイプですので、必然的に厳しい先輩役は晃に回ってくる。まあ、憎まれ役というか貧乏籤を引くタイプですよね。
 藍華の願掛け→晃の忠告→藍華の髪が燃える→藍華の落ち込み→晃の説教
 というように話がスムーズに流れていて見ていて分かりやすかったです。

 ところでARIAって今までメインキャラ6名(灯里、藍華、アリス、アリシア、晃、アテナ)のうち5名までが長髪だったので、今回藍華が短髪になったことで長短のバランスが少し改善された。はっ、それが目的だったのか!?

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2006年7月24日 (月)

ARIA The NATURAL 第17話 「その 雨降る夜が明ければ…」 (7/23)

 ゴンドラとの別れ、後編。出会いがあれば、別れがある。灯里が始めて乗ったゴンドラとの別れは、新しいゴンドラとの出会いでもあった。

 昔のアリシアさんの描写が灯里そっくりに描かれているのは面白かったですね。むろんこれは、灯里がアリシアのデッドコピーであり、将来灯里がアリシアそっくりに育つという意味合いにもとれますが、私はむしろ、敢えて灯里をアリシアそっくりに……じゃなくてアリシアの若い頃を灯里そっくりに描くことで、先輩から後輩へ代々受け継ぐ、アリアカンパニーの伝統を描いたものだと解釈します。

 アリアカンパニーが将来どのように育つかはわからないが、きっとアイちゃんのような可愛らしい子が後輩となって、偉大なる水の妖精となった灯里に師事して新しいゴンドラに乗る日が来るのでしょう。
 ……ゴンドラを買い換えるというだけで2話も費やした制作の力量に感嘆します。

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2006年7月17日 (月)

ARIA The NATURAL 第16話 「その ゴンドラとの別れは…」 (7/16)

 灯里のゴンドラが買い換える話になったため、お別れツアーを行う。
 最初のお客である暁を乗せてのツアーや、藍華、アリスを連れてのピクニックなど、ゴンドラとの思い出深い人たちとお別れ会をやります。良かったですね。
 そして灯里のシングル昇格試験の思い出。正式なウンディーネではないが、シングル(半人前)ならプリマ(一人前)の指導付であればお客を乗せることが出来る。プリマ同伴で半額の料金だから、商売としては非効率なのですが。もしかすると、プリマ昇格には接客経験が必要なのかもしれない。

 耐用年数20年ということは、見習い用ということを考えてもおそらくあのゴンドラはアリシアも練習した思い出深いもののはず。だからアリシアにとっても別れ難い想いがあったはずです。だから、ゴンドラお別れツアーの見送りと出迎えを行ったと。

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2006年7月10日 (月)

ARIA The NATURAL 第15話 「その 広い輪っかの中で…」 (7/9)

 灯里一人のはずだった午後のお茶会に、晃が来て、暁が来て、アルが来て、思い出話が始まる。

 浮き島出身の暁、ウッディー、アルの思い出話では、昔から変人だった少年暁のやんちゃぶりが楽しいですな。そこに現れた少年と少女。少年に対して滑り台勝負を持ちかけた暁だったが、少年に乾杯してしまい。
 ……としたらアリシアが登場して、その少年と少女が実は遠足に来た晃とアリシアだと判明する。晃本人でさえ忘れていた出来事だったが。まあ視聴者には一目で晃だとバレバレだったんですけど。でも、小さい頃の晃が男子顔負けの腕白だというのには納得ですね。
 そのアクア(火星)出身の4人の思い出話から外れていくマンホーム(地球)出身の灯里ですが、そんな灯里をアリシアがやさしく諭す。もう灯里はわたしたちの輪っかの中心にいるのだと。良い話でした。

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