ガンダムビルドファイターズ 第01話 「セイとレイジ」 (10/07)
ガンダムシリーズ、第15作目の新作……と思ったら、まさかのガンプラバトルをテーマにした作品でした。いやー意外だった。これってガンダム版「プラレス三四郎」かはたまたCLAMPの「ANGELIC LAYER」か。
つまり話自体としては昔からよくある人形バトルものですよね。
でもよく考えてみると、これはこれでありだと思うんですよね。なぜなら、前作「機動戦士ガンダムAGE」が大コケしたのは、若年層の取り込みをはかるために少年向けに作ったにもかかわらず、古くからのガンダムファンを満足させるためにシリアスな展開も用意したためですよね。つまりは中途半端になってしまった。
どうせやるなら「機動武闘伝Gガンダム」のように、最初から最後まで原作をほとんど無視して突き抜けたものにした方がよかった。
そこで「ビルドファイターズ」(以下、BF)では改めて若年層の取り込みを図るために、ガンプラバトルという世界観を用意した。これで昔からのガンダムファンには、これはガンダムじゃないからシリアスなテーマは無いんだという言い訳も立ち、若年層向けにガンダム(のプラモデル)の世界に興味を持ってもらえるためのストーリーに専念できる環境が整ったといえるでしょう。
あと、BFの主人公のイオリ・セイの年齢が13歳。これは歴代のガンダム主人公でも、「Vガンダム」のウッソ・エヴィンや「ガンダムAGE」第3部主人公のキオ・アスノと並んで最年少。これだけでもこの作品が低年齢層をターゲットにしているということがよくわかります。
だって、そうでもないと、「プラモスキー粒子」でガンプラを動かすという笑ってしまうような設定やら、ガンプラバトルでの性能はプラモデルの出来栄えに比例するといったご都合主義的な設定やらが説明できない。これらはあくまで、この作品がシリアスな世界観とは無縁なエンターテインメント作品ですよという宣言だと思う。
また、ビルダーとしては一流だが操縦技術が駄目なセイの前に、タイミングよくレイジが現れてセイを助けるというご都合主義的な展開も同じですよね。ガンプラバトルについては何も知らないのに、いきなり割り込んではその場で操縦技術を習得して相手を倒してしまうというのもヒーローっぽくていい。
あとはこの世界観の中で、変に優等生ぶらずに話を極限まで盛り上げて、古くからのガンダムファンにも「これもガンダムなんだ」と認めさせるような突き抜けた作品になってくれればいうこと無いです。
これからもよろしくお願いします。
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