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2013年7月 3日 (水)

「宇宙戦艦ヤマト2199」森雪の謎

 リメイクの醍醐味というのは、旧作の内容をどのように現代風にアレンジするかというところにありますが、もうひとつ、旧作とはどのような違いを表していくかということにもあります。
 改めて書くまでもありませんが、旧作とまったく同じ内容をリメイクする必要はない。旧作から時間を経て、内容が現代に会わなくなった部分やあらがでてきた部分をどのように再解釈するかにもかかってきます。
 その意味で艦内勤務に三交代制を採用したり、森雪1人しかいなかった女性乗組員を複数登場させたりというのは、現代に即した改変といえるでしょう。
 その一方で、旧作で肌の色が違ったシュルツたちを、ガミラスが占領した植民星の二等臣民だからという設定にしたのは、旧作の矛盾点に対する回答ですよね。

 そうみると、旧作ではきちんと家族がいた森雪の設定が「1年前に記憶喪失になった少女」に変更されたのはどういう意味があるのか?
 旧作の森雪で一番目を引くのは、実の姉スターシャですら妹と見間違えるほど、サーシャにそっくりという設定ですよね。旧作ではこれはただの他人の空似以上の説明はなかったわけですが、今作でも古代守が「宇宙人の親戚がいるの」と尋ねるほどには彼女にそっくりなわけです。
 そして今作では、サーシャの前にユリーシャという妹が一年前にイスカンダルから地球へやってきている。
 普通に考えると、これはユリーシャが森雪ではないか、という伏線につながってると誰もが思います。
 ただ、私としてはそれだと不自然なことがあると思う。
 というのは地球にとってユリーシャは外国(外宇宙)の使者で、しかも地球の命運を握る波動エンジンの設計図をもってきており、さらに地球環境を回復するコスモリバースシステムの情報を提供している地球の恩人です。いわば国賓待遇をうけてもおかしくない立場。だとしたら、地球側としてはたとえ記憶を失ったとしてもユリーシャは客人待遇としてイスカンダルに返さねばならない立場でもあるわけです。それを、地球人の森雪に扮させる理由がわからない。
 旧作の矛盾点を解消するためにいろいろ設定をいじってる制作側が、この今作で新たに矛盾点を作り出すようなことはしないと思います。

 もっとも私としては、この旧作におけるサーシャと森雪がそっくりという設定は、女性キャラに同じ顔しか描けない松本零士先生をいじったものだと思いますけどね。

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