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2012年10月 7日 (日)

ソードアート・オンライン 第14話 「世界の終焉」 (10/06)

 75層のボス、The Skull Reaperを倒したキリトたち攻略組。だがキリトは、ボスを倒しても平然と立っているヒースクリフに疑問を抱いて……
 キリトの奇襲に現われたヒースクリフのコードは The Immortal Object 、すなわちシステム的不死。ヒースクリフの正体は茅場晶彦で、このゲームのラスボスでもあった。ヒースクリフはキリトにサシの勝負を申し込むが……

 「ソードアートオンライン」に限らず、河原礫先生の作品のテーマは、究極的には「システム管理者やゲームシステムとの対峙」なのだと思う。決められたゲーム盤上のルールの上だけでの戦いではなく、それらを超えてゲームのちゃぶ台をひっくり返すようなどんでん返し。だから、麻痺設定で動けないはずのアスナが動いてキリトを庇ったり、HPが0になったキリトが最後のひと踏ん張りを起こしてヒースクリフを倒したりする。もちろん、そんな世界観無視のご都合主義的な行動を起こす以上、それを上回る説得力が必要です。それはキャラの感情の流れであり、こういう展開ならこんなご都合主義が起きても仕方ないよねとか気にならないよねと納得できるような話のテンポが欲しい。キリトがヒースクリフを倒したシーンがご都合に見えるのなら、それはアニメの演出不足なのでしょうね。

 後半のキリトとアスナのシーン、および茅場晶彦との会話はなかなか良かったです。デスゲームに捕らえられた憎悪とゲームプレイヤーとしての尊敬の愛憎入り混じった共感。アインクラッド崩壊からキリトたちへ別れを告げる茅場と。
 そして現実世界に戻り、がりがりに痩せた体でも歩き回るキリト=桐ヶ谷和人。原作の主人公一人称小説のモノローグがなくなっているためストイックなイメージになってますが、それでもラストの病院の廊下を歩くシーンで〆たのは現実世界に返ってきたことを示しています。

 アインクラッド編、ありがとうございました。来週からのフェアリィ・ダンス編もよろしくお願いします。

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