バカとテストと召喚獣にっ! 第10問 「僕と恋路と恋愛術っ!」 (9/1)
Bクラス(根本)からの宣戦布告を避けるため、Dクラス(美春)を挑発することにしたFクラス。しかし肝心の明久と美波の関係がこじれてしまい、しかも美春には全て演技だとばれてしまい……
前半部の雄二が率いる試召戦争のための駆け引きシーンが面白かった。こういう自分の実力に数倍する敵を倒すために駆け引きを練るというのが「バカテス」の面白さなんだよなーと改めて思い至りました。いつも明久がひどい目にあってるのもお約束。それに今回は、瑞希の料理の秘密を垣間見てしまった。ああいう料理の勘違いはどこからでてくるんだろうか。根本がFクラスを牽制するために、翔子を使って雄二を拘束したところも良かった。駆け引きを使うのはFクラスだけではないということですね。
後半部の美春との交渉シーンでは、美春の明久への糾弾がいちいちごもっともでした。確かに明久は美波を女の子扱いしていないし、異性に対する心遣いを持っていないといわれても仕方がない。しかしその分、美波たち女の子サイドも必要以上に過激なおしおきをしているので、ある意味釣り合いがとれているといえるのですが。
美春をしてライバル(恋敵)とは思わないとされた明久が、なんて言って美春を本気で怒らせたのかは気になったのですが、その言葉は思った以上に直球でした。この明久の告白? を聞いて、正直これは上手いと思いましたね。普通ハーレムもののラブコメは話を長引かせるために、主人公を異性からの好意に気づかないニブチンにすることが多い。もちろん明久もこのタイプなのですが、これはやりすぎると「実は気付いているのにはぐらかしている」ように見えてしまう。そんな主人公は嫌味なだけです。ところが明久の場合は、「本気でバカだから気付いていない」という描写になっている。バカだから気付いていないし、バカだから駆け引きも何も考えずに直球の言葉を投げてしまう。つまり愛されるバカというキャラだてになっています。しかもそのキャラ設定が、試験というこの作品の題材にマッチしているところがまたいいのです。
その直球の言葉を盗み聞きして、本気で明久のことが好きになってしまったことを自覚してしまう美波。ここ数回は美波編としてフューチャーされていて、面白かったです。
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