もしドラ 第2話 「みなみはマーケティングに取り組んだ」 (04/26)
前半Aパートは、みなみが顧客の要求をリサーチする話。夕紀のお見舞いを口実に、部員たちから本音を聞きだします。
──聞けば聞くほど、問題がたくさんある野球部であることが分かりますね。まずマネージャーの文乃は「優等生」と呼ばれるのが嫌。友達を作りたくて野球部に入った。朽木くんは足の速さを買われて一番バッターに選ばれたが、守備も打撃もからっきしなのが悩み。星出くんはもっと野球に専念したくてキャプテンが重荷になっている。桜井くんは野球が面白くなくなってきている。そしてエースピッチャーの浅野くんは、夏の大会の降板がきっかけで不信感をいだいているため、加地監督のもとで野球をしたくないのだそうです。
その加地監督ですが、選手に注意もろくにできないのは前の監督が体罰事件を起こしてクビにされたのを目の当たりにしたからだそうです。浅野くんを降板させたのも、ただ単に肉体的な疲労で投球フォームが乱れてきていたからにすぎないといいます。感情を込めない平坦な話し方をするキャラクターだなと思ったのですが、体育会系ではなく理系の理屈屋だったらしい。しかし、だからこそ体育会系の多い野球部の部員とは気持ちが通じ合っていない。
みなみはそんな監督と部員の関係を専門家と顧客の関係に見立てて、監督の言葉を部員に翻訳するのもマネジャーの仕事と思い定める。だがこの時点で、みなみは既に選手の気持ちを監督に伝えるという仕事を立派に果たしてましたね。理系すぎて浅野の気持ちを理解できていなかった監督から、「フォアボールを出したくて出す投手はいない」という言葉をひきだしました。
ただ秋の予選大会では、これが裏目に出てしまいましたよね。明らかにコントロールを乱してストライクが入らなくなってしまった浅野を降板させる機会を逃した。それが7回裏の7失点に繋がります。そこで柏木が浅野に対する不信感をあらわにする。そこで監督が「フォアボールを出したくて出す投手はいない」と声を叫びますが……個人的にはこのシーンの演出はもう少し絞るような声でもよかったと思います。このシーンは、理屈屋で言葉に心がこもっていない監督が、部員たちの前で始めて本心を披露するシーンであり、始めて部員たちと心が通じ合うシーンなのです。だからこそ、分解寸前の野球部が一つにまとまった。だからこのシーンの監督の言葉は、もっと感情の漏斗であっても良かったと思います。
そして、監督の本心を聞いた浅野は、翌日から真面目に練習にでるようになります。
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