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2010年2月13日 (土)

【映画】 涼宮ハルヒの消失 (02/13)

 休みを利用して、久しぶりに映画を見に行きました。……アニメですけど。
 今回見に行ったのは「Fate/stay night」「涼宮ハルヒの消失」。どちらも人気のある作品で普段は映画館なんか行かない私でも非常に気になったのです。もっとも、実はハルヒの方は先週の封切り日に行こうと思ったのですが、予約を取ってなかったため、当日券を取ることが出来ませんでした。思いつきの行き当たりばったりで行動するのが好きな性分はなんとかせなあかんね。

 今回は映画を見る際にちょっと失敗してしまいました。途中で用を足したくなったのです。冬場はただでさえトイレが近いと言うのに、「Fate」の方でLサイズのアイスティーを飲んでいたのがいけなかったのでしょうか。もちろん「ハルヒ」の映画の前にはトイレに行って来ましたが、160分という長尺のためか後半の方はほとんど襲い掛かってくる尿意との戦いで集中できませんでした。
 では、ハルヒの方の感想をいきます。

 パンフレットに原作のシーンを余すところ無く入れてコンテを書いたら160分もの長尺になってしまったと書いてあったとおり、本当に原作に忠実なつくりになっていました。普通の映画では回転率のことも考えてか100分ほどの尺に話を収めるため、無駄な展開を限界まで削ることが多いのに対し、ハルヒの映画は本当に話がゆったりとしてます。160分といえば、普通のテレビアニメなら7~8話分の分量があります。「憂鬱」が6話分だったことを考えると、ゆったりしているのも当たり前なのかもしれませんね。
 描かれていたといえば、普通のアニメや映画なら止め絵で描かれるモブキャラが、ことごとく動きがあったこともすごかったですね。だからなんだといえばそれまでですが、映画なりの贅沢さを味わったといえばいいのでしょうか。
 これは私の持論の1つなのですが、テレビが普及した現代においてなぜ映画が生き残っているかといえば、それは映画が「テレビよりも格上のメディア」としての地位を築き上げたからだと思います。テレビが普及した当時、映画は五社協定を結んで映画俳優をテレビに出演させなかったのですが、テレビ側は独自に俳優を育て上げて人気をはくしたため一時は邦画が衰退しました。しかし現在では、テレビのブラウン管や液晶モニタでは味わえない銀幕スクリーンとサラウンドの大迫力は、映画化といえばテレビ化よりなお格上という地位を保ち続けています。屋内で見るテレビよりも、わざわざ外に出かけて見に行く映画は、いわばハレの舞台ともいえるでしょう。
 そんなわけだから、テレビよりも多額の予算をかけてテレビよりも丁寧で凝ったつくりをみせてくれた映画版のハルヒには大変満足しています。

 普段は無表情キャラで通しているあの長戸有希が、性格を改変させて内気な文学少女として登場したあの姿は反則級です。キョンの一挙一動に反応して顔を真っ赤にしたり、キョンの袖口を精一杯摘んで引き止めたりと宇宙人長門ではあり得ないような表情の数々は、ごちそうさまでしたとしか言いようがない。今回のヒロインなだけあって、スタッフに愛されているなあと感じましたね。どこかの感想で読みましたが、ハルヒやみくるや小泉が変わらなかったのに長門だけが性格が変わったのは、不思議なことが何も起こらないこの世界では存在自体が不思議の塊である長門だけがそのままの姿ではいられなかったからだとありました。宇宙人長門が普通の女の子になるためには、自分の存在自体を作りかえる必要があったからだということですね。

 さらにこれは京都アニメーションの得意分野ですが、相変わらず抽象描写の映像化がすばらしい。キョンの目の前に現れた二つの選択肢の象徴として、一般人の長門から渡された入部届けと宇宙人長門が残した栞を同列に配置したり、宇宙人も未来人も超能力者もいない世界からの別れを改札機で表現したり、袖口を掴む長門の表現とならんで寓意の象徴化が上手いですね。キョンが自分に問いかけるシーンなんか、キョンがキョンを足蹴にするという描写で見事に表現している。普通自分語りのシーンなんて、見ていてつまらないものになるに決まっているのに……

 そして、良く考えると確かにこの話は、キョンとハルヒの中に長門が割って入ったと言う形になってるんですよね。わざわざハルヒと小泉を別の高校に移し、みくるも含めた3人からキョンの記憶を奪い、自分だけがキョンと過去の記憶を共有しているという形になってる。好きな男の子を独り占めしたい女の子という、立派な恋愛映画の側面も持っているわけです。そして、それでもキョンはハルヒのいる日常と言う非日常を選ぶ。そして、キョンの要望に応えて作り変えた一般人としての長門ではなく、本来の姿である宇宙人としての長門のいる世界を選んだわけです。恋愛映画としてみた場合、このキョンの返事はある意味残酷としか言いようがありませんが、しかし一方ではこれで本来の長門がようやくスタートラインに立てたとも言えるわけです。今まではキョンの相手は涼宮ハルヒしかいなかったのに対し、これからは長門有希もその候補に上がるわけですから。
 ついでに言うなら、小泉がキョンのことを「うらやましい」というシーンがあるのは、小泉もハルヒとキョンの間に割って入ろうとしたということ。まあ男のことなんてどうでもいいですが。

 ラストの方で、キョンがいきなり「ゆき」と言い出したシーン。実際には振り出してきた「雪」のことを言ってたわけですが、一瞬キョンが長門のことを「有希」と下の名前でいきなり読んだという風に捉えることが出来るし、実際長門はそういう風に勘違いしたかのような描写が入っている。つまりはそれだけ、キョンと長戸の距離が縮まったと言うことですね。

 あと細かいことですが、キョンの携帯電話に「佐々木」という名前があるのにはにやついた。細かい伏線ですが……そうか携帯の電話番号を消してなかったのかキョンは。

 最後に、男の子が女の子の図書館カードを作ってあげるシーンを長門が見ているという原作に無かった追加シーン。ラストのあのシーンはいつの事だか不明ですが、もしかしたらそれを見て長門はキョンとの出会いの偽りのシーンを思いついたのかもしれませんね。

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