【映画】 Fate/stay night UNLIMITED BLADE WORKS (2/13)
休みを利用して、久しぶりに映画を見に行きました。……アニメですけど。
今回見に行ったのは「Fate/stay night」と「涼宮ハルヒの消失」。どちらも人気のある作品で普段は映画館なんか行かない私でも非常に気になったのです。もっとも、実はハルヒの方は先週の封切り日に行こうと思ったのですが、予約を取ってなかったため、当日券を取ることが出来ませんでした。思いつきの行き当たりばったりで行動するのが好きな性分はなんとかせなあかんね。
さて、見終わった感想ですが、両作とも非常に原作に忠実に作ってあるなというのが第一点。そして、その割には非常に対称的なつくりになっているというのが二点目でした。
では、Fateの方の感想をいきます。
Fateの方はとにかく展開が速かったです。あの長いゲームを100分の尺に治めるためか非常に展開が速く、1つ事件が起こったと思ったらすぐに次の展開に移り息つく暇もありませんでした。私はゲームをやっていたため何が起こっているのかは大体把握できたのですが、最小限の描写で展開を済ませているために何が起こっているのかわかり辛いところがありましたね。
でも映画で省略している箇所というのは、大体が既にテレビでやっていることなんですよね。
例えばキャスターのマスターとして葛木先生がいきなり出てくるわけですが、彼がなぜマスターについているのか、そして魔術師である士郎となぜ対等に戦うことが出来たのかは一切の説明がなし。しかし、キャスターと葛木先生のなれそめは既にテレビ版でやっていることなんです。
そしてアサシンの佐々木小次郎とセイバーの決着も、やはりテレビ版で一度はつけています。だから映画では秘剣・燕返しがなぜセイバーに敗れたのかの説明もなし。本筋に関わる最低限の描写で済ませてますね。
そしてキャスターについては、破戒すべき全ての符(ルールブレイカー)が本来の機能に戻りましたね。テレビではFATEがメインルートだったためにルールブレイカーの機能が抑えられて宝具を封じる程度の機能しか持たせなかったのに、映画ではサーバントとマスターの契約を破棄すると言う機能に代わってます。そして、令呪の方も原作では士郎が3画の令呪を全て使い切ってしまってからルールブレイカーで契約を切って新たにキャスターが3画の令呪を獲得するという流れになってましたが、映画では士郎は1画しか使っておらず、残り2画の令呪がキャスターに移ったという描写になってました。こういう細かいが丁寧な設定変更は好ましいですね。
話を戻して、こういう本筋とは関わりの薄いエピソードは極力オミットする代わりに、本筋である士郎対アーチャーは丁寧に描写していました。最初のバーサーカー戦のときから隙あらば士郎を狙うアーチャー。柳洞寺戦でキャスターの処遇を巡って士郎とアーチャーの意見が分かれたり、アーチャーの宝具を士郎が投影できたりと色々伏線を張っておいて、その上でアーチャーの正体が英霊になった未来の士郎と明かす。アーチャー対士郎に至るまでの伏線を見事に張りながら、決着が付いた後にさらにギルガメッシュという駄目押しまで用意しておく。この話におけるギルガメッシュ戦というのはアーチャー=未来の自分に対して己の信念を貫き通した士郎に対して、その正義の味方になるという信念が本物であるかどうかを確認するための儀式なんですよね。
最後のエンディングで、今回出番のなかった一成や蒔寺、氷室、三枝の三人組の姿を見ることが出来たのは嬉しかったですね。
展開が怒涛のように速く、あっという間に終わった100分間でした。
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