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2009年12月 1日 (火)

[考察] 魔法世界ヴァーチャルリアリティ説

 前回の
 [考察] ネギま!の矛盾した展開
 では魔法世界編の矛盾点として、以下の3点をあげました。すなわち、

 1.造られた世界なのに先住民がいる。
 2.崩壊が避けられないのに鎖国政策を執っている。
 3.人口5億人なのに救出対象は6700万人。

 今回はこの矛盾点を成立させる、ある仮説を述べてみたいと思います。

 ゲーデルは魔法世界の崩壊から全ての人間、6700万人の同胞を救い出す、と宣言しました。この台詞から、いくつかの推論が導き出せます。すなわち、

 (a) 魔法世界には、純粋な人間(ヒューマン)は6700万人しかいない。すなわち残りの4億3300万人以上の人口は亜人(デミ・ヒューマン)である。
 (b) したがって、ゲーデルが救出対象にしているのは人間種だけであり、亜人種を救うつもりはない。

 ということです。

 まず(a)についてですが、人口6700万人の初出はゲーデルでも夕映の世界図絵でもなかったことを思い出してください。最初に6700万人を言い出したのは、実は超鈴音です。

 超鈴音は、魔法使いの総人口を6700万人と宣言しています。しかも超は、魔法使いは異界にいくつか『国』まで持っていることを突き止めています。つまりこの6700万人という数字は、異界に住んでいる魔法使いを含めての総人口と考えることができるのです。
 しかし、夕映の世界図絵には、魔法世界の総人口が5~7億人であると書かれていました。魔法文明の発達した魔法世界で、魔法使いの数がわずか13.4%以下しかいないということは考えられるでしょうか。夏美たち3人が債務奴隷に身を落としたとき、奴隷長のママは「初歩の初歩の魔法も使えない新入りは迷惑だ」と言っていました。つまりこの世界では、奴隷でも初歩の魔法ぐらいは使えるものと見做されているのです。したがって魔法世界は魔法を前提に成り立っている社会であり、魔法使いが総人口の13.4%以下しかいないとは考えにくいのです。

 もちろんこの数字は純粋に旧世界(現実世界)に散らばる魔法使いだけを数えたもので、それ以外に魔法世界に人間種の魔法使いがいる、と考えることも出来ますが、それにしても魔法使いの総人口と、魔法世界の救出対象の6700万人という数字は偶然の一致とするには気にかかります。

 つぎに(b)についてですが、以前それに似た態度をとった人物がいました。フェイト・アーウェルンクスです。

 これは捕虜に捕ったアーニャを焔が攻撃したときに、フェイトが発した台詞です。フェイトはネギの前で、オスティアの広場に居た数百人もの一般市民が死んだところで「なんとも思わない」と宣言したばかりでした。そのフェイトが、無意味な「人間」殺しは大義を見失うと言っているのです。

 最初これを読んだときには、アーニャが旧世界(現実世界)出身の人間だからかと推測したのですが、改めてフェイトの目的を考えると、彼自身は「世界を救う」と言っていました。もちろん「この世界(魔法世界)を破滅させること」も目的の一つには違いないのですが、フェイトたちが関わろうが関わるまいが魔法世界の崩壊が不可避であることを考えると、この言葉は全く別の側面を持ってきます。それは魔法世界が自然に崩壊するのを待っていたらフェイトたちは目的を達成することはできず、フェイトたちが本当の意味で目的を達成するには、自分たちで世界を破滅させる必要があるということであり、すなわち、フェイトにとって魔法世界を破滅させることは、目的を達成するための1つの手段に過ぎず、真の目的は別にある(世界を救う?)ということなのです。

 ここで、彼自身が述べた「人間」殺しは大義を見失うという台詞から考えると、フェイトの言う「世界を救う」とは「人間」のいる世界を救うという意味であることが分かってくると思います。こうなってくると、フェイトとゲーデルは、実は目的を同じくする同志なのではないかという疑問が出てくると思います。ただ、二人は所属する組織や目的達成のための手段が違うために、敵対しているに過ぎないということです。

 さらにそのうちのフェイトは、何人死んでも何とも思わないと言ってのけた魔法世界の住人たちを、「木偶人形」とまで言っています。人の自我など錯覚による幻想とも。これは何を意味しているのでしょうか?


 超鈴音は、(総人口6700万人の)魔法使いの存在をバラす(ことで未来に発生する悲劇を避ける)ことを目的としていました。
 ゲーデルは、(総人口5億人の魔法世界のうち)救出の対象は6700万人の人間だけだと宣言しています。
 そしてフェイトは、魔法世界の住民は人形に過ぎない(から殺しても何とも思わない)と言いました。

 ここまで来ると、次の仮説が成立しないでしょうか。つまり、
 魔法世界は魔法で造られたヴァーチャルリアリティ空間であり、魔法世界に住む人間以外の亜人たちは、魔法で造られた擬似生命体に過ぎない。
 ということです。


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