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2009年12月 5日 (土)

[考察] ヴァーチャルリアリティ世界の崩壊とは

 [考察] ネギま!の矛盾した展開
 [考察] 魔法世界ヴァーチャルリアリティ説
 [考察] 魔法世界の先住民はどこから来たのか
 [考察] ラカンはなぜ明日菜との逃避行に同行しなかったのか
のつづきです。

 えーと、最新のネギま!(272時間目)で一つ修正。メガロメセンブリアの総人口はやはり6700万人で正しかったようです。

 すると、ゲーデルの言っていた「魔法使い市民5000万人」は文字通り「魔法が使える市民」の総数ということになりますね。
 メガロメセンブリアの総人口が6700万人
 (うち、魔法が使える市民が5000万人)

 魔法世界の人間種の総人口約5億人
 亜人種を含めた総人口約12億人
 亜人種を含めた総人口の数字は初出ですが、これでファイナルアンサー?

 というわけで、魔法世界の住民はメガロメセンブリアの総人口6700万人のみが現実世界に身体を持つ人間であり、それ以外の人間および亜人たちは、魔法で出来たヴァーチャルリアリティ空間の住人にすぎないという仮説を今まで検証してきました。
 この魔法世界ヴァーチャルリアリティ説を前提とした上で、私が最初にあげた矛盾点のおさらいをしていきます。

 

1.造られた世界なのに先住民がいる。

 この問題は、「世界五分前仮説」で説明することが出来ます。すなわち、「この世界が実は5分前に造られたものだと仮定して、それを否定することは可能か」という問題です。
 この場合、この世界の住人たちが5分以上前の記憶を持っていることは何の反証にもなりません。もしかしたら、そういう記憶を持って世界が造られたかもしれないからです。

 もう少し具体例を挙げて言うと、例えば国民的RPGである「ドラゴンクエスト」

 最初のドラゴンクエストに出てくるラダトーム城は、代々の国王(ドラクエ1当時はラルス16世)が統治してきた歴史ある大国でした。(ドラゴンクエスト3に登場するのがラルス1世王であるため)少なくとも16代は続いており、数百年の歴史をうかがわせます。

 ところが、現実における「ドラゴンクエスト」の発売日は1986年5月27日であり、さらにその開発期間は5ヶ月と言われています。すなわち2009年12月現在からみると、わずか24年間さかのぼるだけで、ドラゴンクエストの世界、ラダトーム城は世界のどこにも存在しなくなってしまうのです。しかしゲーム発売直後、自分たちの世界がわずか数ヶ月程度しか歴史がないなどと考えるキャラクターは、ドラゴンクエストの世界には登場しません(製作者の代理キャラが登場すれば話は別ですが)

 わずか数ヶ月間しか実際には存在していないのに、作中世界では数百年の歴史を誇る。それと同じことが、魔法世界の創造のときにも行われていたとすればどうでしょうか。魔法世界の先住民たちは、自分たちは何千年何万年の歴史を歩んでいると思っていながら、実際には2600年程度の月日しか経っていないのです。

 

2.崩壊が避けられないのに鎖国政策を執っている。

 そして魔法世界の住民の大多数がヴァーチャルリアリティ空間の住民ならば、魔法世界が崩壊するにも関わらず現実世界との交流をほとんど絶っていることの説明もつきます。

 まず第一に、仮想世界の住民は、例え世界そのものが崩壊を迎えたとしてもそれに気づくことはないと考えることが出来ます。これは、MMORPGのサービスで考えると分かりやすいでしょう。


2009年9月30日にサービスを終えた「Dungeons & Dragons Online

 MMORPGはそれ自体が1つの世界を構築していますが、商用サービスでもあるのでユーザが離れて廃れてしまったものの中にはサービスを終了させてしまったものがあります。サービスを終了するということは世界が終了すると言うことと同義なのですが、たとえサービスの終了が決定したとしても、仮想世界の中に存在するNPC(ノンプレイヤーキャラクター)やモンスターたちは、自分たちの世界が終了するとは微塵とも意識していません。それは、そういう風に役割を割り振られているからなのです。

 次に、たとえ自分たちの世界が崩壊すると分かっていたとしても、魔法世界の住民たちは現実世界には存在しないから──「できない」ではなくて「しない」──ということが考えられます。

 どれほどリアルに世界を構築し、どれほど人間らしく魔法世界の住民を創造したとしても、彼らを現実世界にもってくることはできないのです。つまり、たとえ魔法世界が本当に崩壊すると分かっていたとしても、彼らを現実世界に避難させることができないのです。
 だとすれば、魔法世界側としては現実世界との交流は避けたほうが返って良かったのかもしれません。世界が崩壊するに当たって、避難できる先の世界が自分たちにはいくことが出来ないなんて知れてしまったら、おそらく無用の混乱を起こすことが予想できるからです。

 

3.人口5億人なのに救出対象は6700万人。

 すると、ゲーデルのいう救出対象6700万人とは、MMORPGにおけるプレイヤーキャラクター、すなわち現実世界に身体を持つ人間の総数であるということになります。残りの4億3300万人の人間、7億の亜人たちは、現実世界に身体を持たない擬似生命体であり、したがって魔法世界が崩壊する以上、彼らを助ける方法は存在しないということになるのです。

 

 魔法世界の崩壊が不可避というのは、おそらく魔法世界を創造したときに注ぎ込んだ魔力が、そろそろ尽きてしまうことを指しているのかもしれません。もちろん世界維持のための魔力供給システムというのはあったのだと思いますが、それが耐用年数を過ぎてしまったということではないでしょうか。

 そして世界の始まりと終わりの魔法「リライト」とは、魔法世界そのものを書き換える、いわばゲームマスター権限みたいなものなのでしょう。だから滅びたはずの光景があっさりと再現され、ヴァーチャルリアリティ空間の存在であるラカンをも手玉に取ることが出来たのです。

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