とらドラ! 第24話 「告白」
前回からの大河と実乃梨の大喧嘩もそうですが、今回は竜児と泰子、大河と大河母が親子喧嘩。竜児と泰子はお互いを思いやる親子関係だったし、大河と大河母はいつまでも実家から帰ってこなかった仲の良い親子のはずでしたから、このダブル親子喧嘩は異常。つまり、普段の親子関係を維持できないほどに両者とも追い詰められていたということ。
お互いを思いやるあまり遠慮しあっていた大河と実乃梨のときもそうでしたが、竜児と泰子の方もやはりお互いがいい子供、いい母親を演じることで家族関係を維持してきた仮面家族という側面があったのかもしれません。おそらく、竜児は今まで母親と喧嘩するような、いわゆる反抗期らしい反抗期を迎えたことが無かったのでしょう。だから、ここまで追い詰められなければ自分の本音に気づくことも無かった。
しかし、竜児のために身を粉にして働く泰子を指して、「学業を疎かにして自分の好きなように生きてきた」とはよく言ったものだ。確かに泰子は、ヤクザのような男に引っかかって捨てられた挙句、学のない女手一つで子供を育てるために水商売を務めてきた。いい母親には違いないのですが……そういう見方もあったのか! と逆に驚きました。泰子は自分が出来なかったことを竜児に押し付けているだけだと。
大河の方は、これは大河の意地なのだそうです。事業に失敗した大河父が失踪(義理の母の夕はどうした?)して、迎えにきた大河母なのだけど、既に再婚して子供も身ごもっている母親の家庭に入り込んで肩身の狭い思いをしたくない。
そんな、自分の居場所を失った二人が出した結論は「駆け落ち」でした。うわ、なんて古臭い! と思ったけど、恋人同士が揃って家出することは、確かに「駆け落ち」としか言いようがない。そして、その二人の駆け落ちを助けるために、実乃梨は今までのバイト代を、亜美は別荘の鍵を、そして祐作はお米券を提供する。祐作だけがなんというか彼らしい間の抜け方ですが。
そして駆け落ちの前にアパートにいったん帰る竜児ですが、そこには泰子のメモが。またも泰子が逃げ出したと毒づく竜児でした。
駆け落ちで向かう最初の訪問先に、泰子の実家の高須家へと向かう。祖母は確かに泰子に似た雰囲気だったが、祖父の目つきが竜児そっくりだったのには笑った。私はてっきりあの目つきの悪さはヤクザな父親譲りだとおもっていたので。そして、祖父母と対面した竜児は二人に頼みごとをするが……
ラブコメはラブコメなんだけれど、「とらドラ!」は恋愛関係に容赦のない部分をよく入れますね。私はこれを見て、「めぞん一刻」を連想しました。あれも基本はコメディタッチなんだけど、恋愛に対するドロドロした部分も容赦なく描き、落とすときにはとことんまで落としてから救い上げるという展開を見せましたので。
| 固定リンク
« マリア様がみてる 4thシーズン 第11話 「ハートの鍵穴 (La serrure du cœur)」 (3/18) | トップページ | 機動戦士ガンダム00 セカンドシーズン #24 「BEYOND」 (3/22) »
「アニメ・コミック」カテゴリの記事
- 今期のアニメの感想(2016.04.20)
- GATE 自衛隊 彼の地にて、斯く戦えり(第2シーズン) 第24話<最終回> 「斯く戦えり」 (04/01)(2016.04.05)
- GATE 自衛隊 彼の地にて、斯く戦えり(第2シーズン) 第23話 「空挺降下」 (03/26)(2016.04.02)
- GATE 自衛隊 彼の地にて、斯く戦えり(第2シーズン) 第22話 「奴隷服を着た皇女」 (03/19)(2016.03.21)
- GATE 自衛隊 彼の地にて、斯く戦えり(第2シーズン) 第21話 「デッドライン」 (03/12)(2016.03.14)
「とらドラ!」カテゴリの記事
- とらドラ! 第25話[最終回] 「とらドラ!」 (03/27)(2009.03.27)
- とらドラ! 第24話 「告白」(2009.03.20)
- とらドラ! 第23話 「進むべき道」 (3/11)(2009.03.13)
- とらドラ! 第22話 「君のいる景色」 (3/2)(2009.03.06)
- とらドラ! 第21話 「どうしたって」 (2/25)(2009.02.27)
この記事へのコメントは終了しました。
コメント