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2009年3月19日 (木)

マリア様がみてる 4thシーズン 第11話 「ハートの鍵穴 (La serrure du cœur)」 (3/18)

 原作第25巻『大きな扉 小さな鍵』収録の中編「ハートの鍵穴」のアニメ化です。サブタイトルからして前回の「キーホルダー」と対になっており、前回からの続編であることが分かるようになってますね。
 今回は瞳子視点で話が進められており、ここ数回(というか3rdシーズンから4thシーズンにかけて)における瞳子側からのネタ晴らしの回でもありましたね。実は瞳子は松平の両親の実の子供ではないというお話でした。

 別に実の子供ではないからといって家族になれないわけではありませんが、瞳子の場合「ギブ&テイク」とか貸し借りとかに凄くこだわっている。これは、自己評価の低い人間が陥りがちな心理構造であって、素のままの自分では人から嫌われるのではないかという不安が根底にあります。典型的な自分が嫌いなタイプですね。だから登場当初は(女優なみの演技能力で)「人づきあいの良い世話好きな瞳子さん」を演じてきた。

 ところが祐巳と知り合って付き合っていくうちに、祐巳が自分の胸のうちにどんどん入り込んでいく。そうなると瞳子としては、そういう親しい人間に自分の本性を知られることを恐れてしまうわけです。なぜなら、自分が嫌いな瞳子にとっては、自分の本当の姿を知られることは相手からも嫌われることを意味しているから。今の瞳子はクラスメートとの友達づきあいも自分から絶ってしまうほど孤立していますが、それは「人づきあいの良い世話好きな瞳子さん」を演じる余裕がなくなっているからなのです。

 余裕がないから、柏木優や祐巳の言葉を深読みして、そこに底意があるように思い込んでしまう。瞳子は頭の良い子だから祥子の言葉で誤解だと気づいたけど、もっと重症になると祥子の言葉すら信じられなくなってしまっていたでしょう。今の瞳子に必要なのは自分を無条件で受け入れてくれる存在なのです。祐巳はいつも瞳子に手を差し伸べてくれていたけど、その手を瞳子ははねつけてしまった。だから、最後の最後に乃梨子が手を差し伸べてくれたことは、瞳子にとっては最後の救いになったわけなのですね。

 物語を盛り上げるには、一度とことんまで落とす必要がある。今回の瞳子はどん底まで落とされてしまいましたね。

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