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2008年9月 1日 (月)

[考察] 超の目的は対フェイト戦の予行演習か

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 『フェイトの目的はエクソダス阻止』は成り立つか?
 では、フェイトの目的がエクソダスの阻止であるという展開予想は、現在の時点では成り立たないことを説明しました。しかしそれは、あくまでエクソダス阻止を前提とした推論は成り立たないと言うだけの話であって、超とは別の目的でフェイトが現実世界を守るために行動しているという考えを否定したわけではありません。
 もっとも今のところは、フェイトが何が目的で魔法世界を破滅させようとしているのかが全く描かれていないため、何を言っても予想の範囲を出ないのですが。

 さて、本題の超の目的ですが、前回も言っていたように麻帆良祭において超は、結局なんのために全世界に魔法をばらさなければならないのか最後まで打ち明けることはありませんでした。動機らしい動機と言えば魔法を公のものにすれば今よりもっと多くの人間を救えるようになれる「かもしれない」という魔法使いの大義名分だけであり、過去の世界に身一つでやってきては2年の歳月をかけて準備して麻帆良祭で大騒動を起こしたという超の信念を考えると、ただそれだけと言うのはいかにも弱いのは否定できません。しかし超は、その自分の信念を最後まで誰にも(読者にも)打ち明けることなく未来に帰ってしまいました。
 ただし予想することは出来ます。超の時代には科学の力で魔力を制御することができること、超が自分自身に呪紋処理を施してまで魔法を使っているということなどから考えると、未来世界で起きている混乱とは科学と魔法の対立にあるのではないかと考えることができます。だからこそ、GiGIさんやLDさんは魔法世界からの避難民を受け入れるための態勢作りにあるのではないかと考えたわけです。

 ところが私としては、超の動機はもっと個人的なものではないかという予測がぬぐいきれません。超が述べている魔法使いの大義名分はあくまでタカミチやネギたちを勧誘し、油断させるための名目上の動機でしかないと思われます。

Negima_ron0606

 それは超の志(こころざし)に賛同したはずの真名ですら、超の動機の源泉は個人的なものであると予測しているところからも伺えます。首謀者である超の動機が個人的なものであることを隠そうとしなかったからこそ、作戦が失敗して超が帰ったときにも、葉加瀬や真名が超の意思を継ぐなどと言い出さずに3-Aの日常に戻ってこれるという伏線にもなったわけです。だが逆に考えると、魔法世界の破滅とは夕映の尋ねた「究極的事態」に対応しているようにも思えます。つまり、魔法世界が破滅して路頭に迷った魔法世界の住民たちを、現実世界の人たちが受け入れる態勢を整えるために超は魔法バレを引き起こそうとしているという予測は、その点から見ても苦しいように思えるのです。

 超が魔法を全世界にばらしてまでも変えたかった個人的動機は未だに私にも分かりません。しかし、最近の原作の展開で、フェイトが進めている作戦の状況は、実は麻帆良祭編における超の作戦の状況に似てるんじゃないか、ということに気づきました。

 まず、フェイトはオスティアを舞台に選ぶに当たり、終戦20年を記念した祭典に乗じて事を起こそうとしています。

Negima_ron0607

 これは、超が作戦を実行するに当たり、麻帆良祭の喧騒に乗じて事を起こそうとしたことに一致します。

Negima_ron0608

 さらに、フェイトは魔法世界にやってくる際に全世界のゲートポートを破壊しましたが、その目的はどうやらオスティアに魔力の対流を導くことにあるらしいことが描かれています。

Negima_ron0609

 これは、超が麻帆良祭を舞台に選んだ理由として、世界樹が大発光を起こした際に溢れ出す魔力を利用するためであったからということにも対応してます。

Negima_ron0610

 順序は違いますが、ここまで状況が似ているからにはその目的も似ているのではないでしょうか?

 超鈴音は、世界樹から溢れ出す魔力を利用して、全世界の聖地と共振を起こして全世界規模の強制認識魔法を行おうとしました。
 フェイト・アーウェルンクスは、全世界のゲートポートを破壊した際に溢れ出した魔力を利用して、オスティアのゲートポートで全世界規模の「何か」を行おうとしているのではないでしょうか。
 そして超鈴音の目的の一つには、全世界規模の大事件を事前に引き起こすことによって、ネギたちにこれから起こるフェイトの事件に対する心構えを用意させることにあったのではないか。
 つまり、ネギたちに対する対フェイト戦の予行演習だったのではないかと考えたのです。

 (続きは明日の記事で)

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コメント

興味深く読ませていただきました。
今回分でひとつ疑問があります。
フェイト戦の予行演習なら、当然ですが「フェイトが事を起こす前」でなければ無意味です。
しかし、超の本来の計画実行は翌年の予定で、異常気象で本年になったと言っていたはずです。
これは嘘だったという事でしょうか?

実際、未来人の超が世界樹発光が早まる事を知らなかったというのは不自然だと思っているので、
本当にこれが嘘だったと言われてもそれなりに納得はいくんですよ。
だとすれば急場しのぎ的に武道大会を開いたのも、実は全部ネギ強化か何かの計画通りだったんでしょうか?
あるいは、そもそも超の知る歴史では、フェイトの計画実行が翌年以降だったんでしょうか?

投稿: | 2008年9月 1日 (月) 03時22分

>しかし、超の本来の計画実行は翌年の予定で、
>異常気象で本年になったと言っていたはずです。
>これは嘘だったという事でしょうか?

ははは、痛いところを突かれてしまいましたね。
超の目的が対フェイト戦の予行演習かもしれないと考えたとき、真っ先に思いついた否定要素がまさしくその件でした。
結局その問題は、「超鈴音は嘘をつくか否か」と言う一点につきると思います。
超の言説は途方も無い真実を述べることで結果的に信じさせずに煙をまくことが主流で、明らかに嘘をついたセリフは……苦し紛れの嘘なら1つあったな。そういえば。
もし超が本当に嘘をつかないキャラならば私の説は崩壊しますが、その場合は「超の動機は個人的なもの」という話も本当になるため、魔法世界のエクソダスを受け入れるためという説も難しくなりますね。

投稿: JUN | 2008年9月 1日 (月) 22時56分

お返事ありがとうございます。
なるほど、「嘘」があるか否かで全て変わりますね。
う~~ん、ますますややこしくなってしまった‥‥。

ちょっと話がそれますが、そもそも超の知る歴史では世界樹大発光は翌年で、学園祭以前に超にとって予想外の要因で歴史が変わり、発光が1年早まった可能性もあるんですよね。
ダメだ、ますますわからない‥‥。

それではまた。

投稿: 上の投稿者 | 2008年9月 2日 (火) 22時35分

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