« [考察] 超鈴音がもたらしたもの | トップページ | スレイヤーズREVOLUTION 第11話 「Keep out しのびよる魔獣!」 (9/10) »

2008年9月 8日 (月)

[考察] 超とフェイトの事件は無関係なのか

 超の目的とフェイトの目的を絡めて考察する
 『フェイトの目的はエクソダス阻止』は成り立つか?
 超の目的は対フェイト戦の予行演習か
 フェイトの目的は魔法世界全土への強制完全魔法無効化を検証する
 フェイト・パーティにいるもう一人の神楽坂明日菜
 超鈴音がもたらしたもの
 も最後に蛇足を1つ付け加えて終わりにしたいと思います。

 今までの考察では、フェイトの作戦の状況が超の状況に良く似ているところから、フェイトの目的が超の目的に似ているのではないかと推測。そこからフェイトの目的を、魔法世界全土への強制完全魔法無効化だと推理しました。その一方で超の目的はネギたちに対するフェイト戦の予行演習ではないかと位置づけ、さらにその目的をネギが明日菜について後悔の無い選択をするようにするためという極めて個人的な目的だ予想しました。
 もちろんこれは、仮定に仮定を重ねた上で成り立っている推理ですので、今後の原作の展開次第ではあっさりひっくり返されることでしょう。その時はその時でまた新たに展開を予測しなおせばよいですし、むしろ赤松先生には私たち読者の予想の斜め上をいくような展開を見せて欲しいです。

 それでも敢えて言うなら、私の推理の利点は、なぜ超が最後まで理由を明かさずに未来へ帰ってしまったかを説明できる点にあります。

Negima_ron0625

 超は作戦に失敗した後も、最後の最後まで動機を明かさずに未来に帰ってしまいました。これは多分、物語的に言えばこれからのストーリーのネタバレになるから明かせなかったということでもあるでしょうが、超の立場から考えてみると、何も知らないで麻帆良で過ごしている明日菜の抱える事情も説明することになってしまうからではないでしょうか。例えば超が、「これからネギ坊主は、魔法世界を守るために黄昏の姫巫女である明日菜を見捨てる選択をすることになる。それを正しにやって来たネ」などという告白が、ネギやみんなの目の前でできるでしょうか。この時点ではネギたちは何も知らないで過ごしているのです。そんな無神経な告白は、超には最後まで出来なかったのでしょう。だから最後の最後まで超は自らの動機を内に秘めたまま、ネギたちに告白しないで帰っていったのです。

 

 ──と、ここまで説明すれば分かると思いますが、この説の弱点の1つは原作において超と明日菜の接点がほとんどないことにあります。私の説が本当に正しければ、超にとって明日菜はネギの人生を誤らせた一因ということになって多少なりとも思い入れがあるはずでしょう。しかし、それにしては超はネギにはあれほどかまっているにも関わらず、

Negima_ron0626

 超と明日菜の会話はこのシーンを除くとほとんど見当たらないのです。しかもその直後、明日菜は超に一撃の下でやられてしまっています。とても超にとって明日菜が特別の思い入れがあるような描写には見えません。

 そして最大の弱点として、超の計画においては本来の実行は本編のさらに1年後、2004年だったはずだということです。

Negima_ron0627

 異常気象で世界樹の大発光の周期が1年早まった。だから急遽大会を開いたと超は説明しています。しかし超が本当に未来からやってきたのなら、この大発光の周期のことを知らないということはいくらなんでも不自然です。超の本来の歴史では、世界樹の大発光は周期通りに2004年に発生したのでしょうか。
 そしてもし世界樹の大発光が2004年、つまり全世界への魔法バレの作戦の時期が2004年だったとすると、フェイトが魔法世界に対して事を起こした時期よりも後になってしまうのです。つまり、超の目的がフェイトの事件に絡んでいるとするならば、超はフェイトの事件の前に事を起こす必要があるのです。私の説は、超はネギに対してフェイトの事件を起こす前にその心構えをつけようとしたことにあるのですから、もし世界中の大発光が本来の周期どおり2004年に実現するならば超の起こす事件は全くの無意味になってしまうのです。

 もっとも、これはフェイトの目的はエクソダスの阻止にあるというGiGiさんやLDさんたちの説についても当てはまります。超の目的は魔法世界からのエクソダスの受け入れ準備を整えることにあるという主張なのですから、フェイトによって魔法世界と現実世界のゲートが壊されてしまってからでは意味がありません。いずれにしても、超の目的とフェイトの目的を関連付けて考える限り、超の全世界魔法バレ作戦はフェイトの魔法世界破滅作戦より前に行わないと意味が無いのです。

 この矛盾に対してはいくつか仮説が考えられます。

 まず第一に超が嘘をついているとする説。超の言説はにわかには信じがたいほど真偽不詳な話を述べることで結果として相手に信じさせないというものが主流で、あからさまに嘘をついたケースが少ないです。例えば、ネギたちに対する究極兵器として取り出した「超家家系図」は、確かに偽者の可能性が高いということで決着がつきましたが、あれも結局本物だったのかどうかは分からないままでした。
 ただ、超が明らかに嘘をついたケースが一件あります。麻帆良祭前日、魔法先生に追い詰められていた超がネギに助けを求めるときに、「悪い魔法使いに追われている」と言ったときです。

Negima_ron0628

 これは超と言えども、追い詰められたときには苦し紛れの嘘をつく場合があることを示す極めて珍しい例です。その後のシーンではあからさまに嘘をついたケースが無いだけに、この時期の超は性格設定が固まりきってなかったかという可能性がありますが、いずれにしても超も嘘をつくことはあるということは考慮した方がいいでしょう。

 二つ目は、未来の世界では2003年の大発光の記録が残ってなかったという可能性です。フェイトの事件は大発光の起こった年に発生したという記録は残っていたものの、その年が2003年であることまでは残っていなかった。だから超は、その年を世界中の大発光の周期から2004年と推測し、それにあわせて過去の世界へ時間跳躍したということです。
 これは原作に該当する描写が無いため全くの推測になってしまうのですが、超にしても比較的過酷な人生を送ってきたと茶々丸は述べています。つまり未来の世界では何らかの理由で混乱しており、その混乱の結果2003年の大発光の記録が完全な形で残されていなかったという事情は考えられないでしょうか。
 だから2004年だと思ったら実は2003年だったということを知ったとき、超はあせったのではないでしょうか。麻帆良祭前の探索で、学園側の魔法先生たちにバレるリスクを犯してまでも強行的に世界樹の情報を得ようとしたのは、これが理由なのかもしれません。

 そのほかにも本来の歴史では2004年が大発光の年だったが、超がきたことで2003年に繰り上がったという歴史パラレルの説も考えられますが、それはさすがに無理があるのでやめておきます。

 そして最後に、そもそも超の目的とフェイトの目的が関係しているという推測それ自体が間違っているのではないかという説も考えられます。超鈴音事件でネギが一皮向けたのは結果オーライなだけで、超本来の目的にはネギの成長もフェイトの作戦も実は関係していなかったということも考えられます。もしかしたら今までの私たちの考察は考えすぎなだけだったというオチもありえなくもありません。
 もっとも、主人公が成長しない繰り返しパターンの漫画でも無い限り、前の事件のエピソードは必ず後の事件のエピソードに影響を与えるものです。その意味では、

Negima_ron0629

 超の事件もまた、ネギにとってはその先に進めるためには必要不可欠なものなのです。

|

« [考察] 超鈴音がもたらしたもの | トップページ | スレイヤーズREVOLUTION 第11話 「Keep out しのびよる魔獣!」 (9/10) »

感想・考察」カテゴリの記事

魔法先生ネギま!」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/160180/42411833

この記事へのトラックバック一覧です: [考察] 超とフェイトの事件は無関係なのか:

« [考察] 超鈴音がもたらしたもの | トップページ | スレイヤーズREVOLUTION 第11話 「Keep out しのびよる魔獣!」 (9/10) »