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2008年8月25日 (月)

[考察] 私が「乃木坂春香の秘密」のエンディングを失敗作だと感じる理由

 最近「ネギま!」のことばかり書いてきたので、少し別の話をしたいと思います。

 私は「乃木坂春香の秘密」のアニメ化を聞いて、その出来に期待をかけていました。実際にアニメは原作に忠実なつくりで、結構頑張っている良作だと思います。もっとも原作に忠実すぎて、逆に物足りないと感じた部分もありますが、それはそれでいいでしょう。もともと原作もドタバタラブコメディーの色合いが強いですし、原作ファンなら見ていて損はない作品だと思います。

 しかし、エンディングを見たときにはこれは一目見て失敗作だと感じてしまいました。
 いえ、頑張っていると思いますよ。エンディングは。「ひとさしゆびクワイエット!」の曲調にあわせて乃木坂家のメイド隊が踊りまくる。実際にすごく力が入っているなと感心しました。
 このエンディングやオープニングで登場人物がアイドルものPVのように踊りまくるというのは、「涼宮ハルヒの憂鬱」のエンディング「ハレ晴レユカイ」やら「らき☆すた」のオープニング「もってけ!セーラー服」の流れを汲んだものでしょう。いや、止め絵の部分が多かった「ハレ晴レ」やオープニングでのためシーンがやたら切り替わることの多い「もってけ」に比べると、ほぼ全編メイド隊たちが踊りまわる「ひとさしゆび」の方が力が入っています。実際私も、よくここまで動かしたなあと感心しました。
 しかし、「ハルヒ」や「らき☆すた」が一目見てすごいと思ったのに対し、「乃木坂春香」の方は正直に言うと頑張ってるんだけど、しかし…という想いがぬぐいきれませんでした。

 この違和感を色々考えていたのですが、結局理由の1つに構成ミスがあるのではないかと思い至りました。

 例えば、「涼宮ハルヒの憂鬱」の場合、放送第1話があの「朝比奈ミクルの冒険 EPISODE 00」であり、そこで視聴者の度肝を抜いた上でエピローグが流れます。既にSOS団が楽しいことならどんなことでも行う連中だと分からせた上で「ハレ晴れ」ダンスを踊ることになり、だからあのダンスのシーンも本当にSOS団ならやったかもしれないと思わせることに成功しています。つまりエンディングも作品の一部として成立しているのですね。
 また「らき☆すた」の場合は、オープニングで楽しいダンスを見せた上で、本編ではまったりとしたオタクトークに励むこなたたちを描いています。特に第1話なんか「つっぱしる女」でえんえんとチョココロネの話題を引っ張っている。そんなまったりとした本編との対比として「もってけ」がうまく成立しており、これも掴みはオッケーな作品でした。
 では、「乃木坂春香の秘密」もエンディングが作品の一部として成り立っているのかというと……乃木坂家のメイドは第1話では全然影も形も登場してきません。あのエンディングは乃木坂家メイド隊がどれほどファンキーな集団かを承知しないと成り立たちません。第1話は裕人が春香の秘密を知って共有するまでのいきさつを述べたものであり、初見の視聴者にとっては、なんでメイドが踊っているのか分からないのではないかと思うのです。もともと乃木坂家メイド隊は話の本筋(春香の秘密)には全然関わってこないキャラですので、作風が反映されずにエンディングが浮いてしまった印象をうけてしまったのでしょう。せめてメイド隊が初めて登場する第3話まで待ってくれれば……

 いや、それは言いません。もともと深夜アニメは原作ファンに向けたものでもあるわけですから、原作ファンを対象にしたエンディングを作成しても良いはずです。しかし、それをおいてもなお失敗作だと断じざるを得ない部分があるのです。

 それがこれです。

Harukasecret_ron0101

 後ろでメイドたちがいろいろと楽しそうに踊っているのに、その上をテロップが上にスクロールしていく。これが見ている人のことを考えた構成ですか!?
 後ろでキャラクターが動いているのに、その上をテロップが動いていくというのは、それだけで見ていて気分を削いでしまいます。特に「乃木坂春香」ではエンディングのメイドダンスが非常に頑張っているだけに、その上をテロップで潰してしまうというのはどういう構成意図ですか!? 普通エンディングアニメというのは(オープニングもそうだが)、スタッフリストがどこに表示されるかも含めて構成するものでしょう。
 これはおそらくエンディングを担当した絵コンテや作画監督が、メイドや春香たちを動かすのに夢中で、スタッフスクロールがどこに流れるのかを全然考えていなかったものだと推測します。確かに全画面つかって動いてくれた方が見ていて気持ちがいい。しかしそれも、余計なものが表示されていない場合に限りです。動くキャラクターの上に動くテロップを流すというのは、放映されたときのことを全く考えていなかったとしか思えないのです。

 春香ファンの方にはすみませんが、エンディングについては手放しで褒めることができなかったのでこれを書いてみました。

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