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2008年8月11日 (月)

[考察] キャラクターものにだって主題はある

 [考察] ネギま!のもう一つの主題
 からの続きです。

 私は今まで、ネギま!の本筋・主題を「ネギの父親探し」であると主張してきました。その考えは今も変わってはいませんし、作品全体を牽引する主軸となる物語はそれ以外に考えられないからです。
 だがしかし「父親を探して雪の日の思い出の決着をつける」という本筋・主題は、極論するとネギ一人のものであるということも否定できません。明日菜たちネギま部(仮)を始めとするクラスメートはあくまで、傍から見ていて危なっかしいネギを助け守ろうという協力者という立場であり、ネギと主題(テーマ)を共有しているとは言いがたいのです。

 かつて私は[考察] 「魔法先生ネギま!」が持つ構造的な問題で、原作版「魔法先生ネギま!」が

 つまり原作版「魔法先生ネギま!」は
 「10歳の子供先生が年上の女の子たちに振り回されるドタバタコメディ」という形式・舞台の上に
 「10歳の少年が父親の後を追いかける少年冒険譚」という本筋・主題が隠されている
 二重構造になっているのです。

 ということを指摘しました。

 逆に言えば[考察] ネギま!に不可欠な亜子の物語で述べたとおり、

 つまりネギま!においては、「ネギの父親探し」という本筋・主題と同じくらいに、「ネギとクラスメートとのドタバタコメディ」という形式・舞台も重要なのです。

 ということでもあるのです。

 そう考えるとネギま!の本筋・主題を「ネギの父親探し」であると主張するのは、ネギま!の側面を半分しか捕らえていないということになります。ネギま!がネギだけの物語であるなら、確かにその解釈で十分です。しかし、ネギま!の特徴を捕らえる言葉としては、それだけでは明らかに不十分なのです。

 私は今まで、「本筋」と「主題」という言葉を敢えて使い分けてきませんでした。説明するのがややこしくなるからですが、ここまでくると明確な使い分けが必要になってきます。本シリーズでは
 本筋:作品全体の中心軸として話を牽引し、描かなくてはならない筋
 主題:その物語が描く題材。または主に訴えていること。要するにテーマ。
 と使い分けてみたいと思います。

 すると、ネギま!のもう一つの側面、すなわち「10歳の子供先生が年上の女の子たちに振り回されるドタバタコメディ」というキャラクターものとしての形式にも主題が用意されているのではないか? という考えが浮かんでくると思います。実際、ネギと31人のクラスメートの物語と捕らえるならば、そこには全く別の主題が見えてくるのです。それを考えるために、今までのクラスメート編で一体何が描かれてきたのかを考えてみたいと思います。
 (次の記事はこちら)

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