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2008年8月19日 (火)

[考察] 明日菜が帰れなくなる理由

 ネギま!の日常を守ることについて述べた考察
 [考察] ネギま!のもう一つの主題
 [考察] キャラクターものにだって主題はある
 [考察] クラスメート編が描いてきたもの
 [考察] ネギま!がネギま!であるために
 [考察] 亜子と夕映は麻帆良に帰れるのか
 [考察] 魔法は日常を破壊するのか(番外編)
 もいよいよ大詰め。明日菜の件について述べます。

 なお、今回の考察については私の展開予想が多分に含まれています。これは私がネギま!の今までの伏線から読み解いた今後の展開予想ですが、赤松先生はときどき読者の予想の斜め上をいくことがありますので、必ずしもこうなるべきだと主張するつもりはありません。というか赤松先生には、私の予想の斜め上の展開を見せて欲しい。

 

以前の考察でも述べましたように、魔法世界編はこれから明日菜編と呼ぶべき展開に突入していきます。そしてそのための伏線は、ずっと以前から張られていました。しかし私が魔法世界編が明日菜編になると気付いたのはある程度話が展開したからであって、雑誌展開をリアルタイムで読んでいたときには、どうしても納得できなかった点が1つありました。

 それはフェイト一味が、明日菜を「お姫様」と呼ぶシーンです。

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 ここで女剣士(月詠)が明日菜のことを「お姫様」と呼んでいるのは、どう考えても明日菜の正体を知っていることの暗示でしょう。だからこそ、当面の敵であるフェイト・パーティが今後の展開で明日菜に絡んでくると読んだわけです。しかしその前の回では、フェイト・パーティがネギ・パーティとかち合ったのは全くの偶然であるとフェイト自身が述べています。

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 ……全くの偶然だと? 本当か?
 もしフェイトがネギとかち合ったのが全くの偶然であるとするならば、フェイトの目的に明日菜は全く関係のないことになります。もしそうなら、フェイトが明日菜の正体を調べる理由もなくなってしまいます。フェイトたちが明日菜の正体を知っていることそれ自体が、矛盾となっているのです。

 しかしこれは逆に言えば、学園側がネギ一行に対して厳重な情報管理と身辺警護を行っていることを知ることが出来る程度には、フェイト側は調べていたということになります。そして明日菜が魔法完全無効化能力の持ち主であることに最初に気付いたのはフェイトであり、ネギたちはヘルマン伯爵が来襲するまではそのことを知りませんでした。そしてそのヘルマン伯爵も、明日菜が魔法完全無効化能力の持ち主であることを知っていたことから、その黒幕はフェイト(あるいはさらにその黒幕)と予想できます。

 すなわち、フェイト(またはその黒幕)は明日菜が魔法完全無効化能力の持ち主であることに気付いて、明日菜の正体を調べあげた。しかし麻帆良側が厳しい情報管制と身辺警護を行っていることを知って、麻帆良にいる限り手は出せないと明日菜本人を計画に使うことはあきらめていた。しかしながら明日菜本人が魔法世界にやってきたことによって、フェイトは再び魔法世界における作戦行動に明日菜の存在を組み入れた──と予測できるのです。
 (もし本当に必須なら、フェイトが明日菜をネギとの合流まで放置しておくような余裕を見せておくはずがありません。強制転移魔法のときに、とっとと確保しておくはずです)

 ということは、フェイトの計画にとって明日菜とは、いなくても支障はないが、いればより計画を確実に遂行できる存在となります。そしてその計画とは、

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 フェイトに言わせれば「世界を救う」、クウネルに言わせると「世界を終わらせる」ことなのです。いずれにしても、魔法世界の命運を左右するほどの大事件に発展することは間違いないでしょう

 もちろんそんな事件が起こったからと言って、明日菜の身がいますぐどうこうなるとは考えられません。ネギがフェイトに明日菜の身柄を引き渡すことはあり得ないし、フェイトがこれからどんな大事件を起こすとしても、ネギとその仲間たちはきっとフェイトの野望を阻止してくれるはずです。

 問題は、その事件が終わってからの後始末のことです。フェイト一味が魔法世界の命運を左右する大事件を引き起こし、そのキーパーソンとして神楽坂明日菜がクローズアップされる。果たして魔法世界側は、世界の命運を左右するほどの少女をそのままにしておくものでしょうか?

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 そしてラカンもそれを裏付けるかのように、明日菜が「世界の魔法を終わらせる力」を持っていると明言しました。

 魔法世界側にとって明日菜とは、「世界の魔法を終わらせる力」を持った黄昏の巫女姫です。そしてその明日菜が現在は麻帆良学園に在籍している……ということは、戦争によって故国を失った亡国の姫君が、旧世界にある麻帆良学園に秘密亡命したということになります。旧世界に秘密亡命した王女が別名でこっそり魔法世界側に入国して、そのことが原因で魔法世界側が存亡の危機に陥る。たとえ直接の責任が明日菜になくとも、魔法世界側にそのように見えたらどうなるか。おそらく、魔法世界側で黄昏の巫女姫を直接管理したいと考えることになると思います。

 今、新オスティアにはオスティア総督府が置かれています。総督府というからには宗主国があるはずですが、それは麻帆良と関係の深いと予想されるメガロメセンブリアと考えてほぼ間違いないでしょう。その宗主国が、故国を復活させるから魔法世界にやってくることを明日菜に持ちかけてきたらどうなるでしょうか。麻帆良学園にしても本国であるメガロメセンブリアがそのように持ちかけてしまえば、表立って反対することは難しいでしょう。

 明日菜の立場は、ネギたちが想像している以上に難しいものなのです。

(まとめはこちらで)

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