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2008年7月23日 (水)

[考察] ヒロインの条件

 前回の
 [考察] 承認するヒロインたち
 ではネギま!ヒロインの中で、明日菜、夕映、千雨だけがネギの決断を承認するほどまでネギとの信頼関係を結べていることを説明しました。
 しかし、当然のことながらネギにしても、最初から決断の承認を明日菜たちに委ねているわけではありません。当初ネギは、何事も1人でやろうと突っ走っています。
 それを繰り返し明日菜たちに指摘されることで、ネギの方も明日菜たちの忠告に耳を貸すようになるわけですが、明日菜たちの方もネギと関係を持つことで影響を受けています。

 以前にも説明したとおり、明日菜は当初子供嫌いであり、ネギのことを追い出そうとしていました。しかしそんな明日菜も、一生懸命教職を務めるネギのことを認めるようになります。
 また明日菜は、恋愛ごとには極めて弱く、高畑先生を前にしても告白もできない臆病さを抱えていましが、そんな明日菜もネギたちと関わることで、高畑先生に告白するまでになります。結局はフられてしまいましたが、それは明日菜にとっては紛れもなく成長でした。

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 その明日菜が繰り返しネギに訴えていることが、何でも一人でやるんじゃない、あなたのことを守らせてくれです。ネギは当初魔法使いの世界に明日菜のような一般人が関わるのを嫌っており、迷惑をかけることに遠慮していました。しかしそれは迷惑ではなく、明日菜たち仲間に対する信頼なのです。ネギは何でも一人でやろうとする態度を少しずつ改め、明日菜たちに信頼を置くようになります。

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 ネギと明日菜の間には、余人には割り込みきれない信頼が成立しています。それは魔法世界に関わることだけではなく、例えば原作初期の図書館島編にも見受けられます。ネギは教職員の正式採用がかかった学園末試験で当初魔法に頼ろうとしましたが、その考え違いを明日菜に正されました。

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 明日菜は明日菜で、学年最下位になると小学生からやり直しというデマを信じ込み、魔法の本に頼ろうとします。だがそのために連れてきたネギが、自分の言葉に感化されて魔法を封じて役立たずになっていました。しかしそれでも、ネギの前向きの言葉に明日菜たちは魔法の本に頼らずに勉強をすることになります。

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 結局、図書館島脱出のときに明日菜は自分から頭の良くなる魔法の本(メルキゼデクの書)を捨ててしまうのですが、これはネギと明日菜がお互いに相手に良い影響を与えあったからだということができます。

 

 夕映の場合、当初はネギのことを親友ののどかが好きになった相手として接していましたが、のどかを介してネギと付き合っていくうちに非日常の世界に巻き込まれてしまいます。しかし夕映は、巻き込まれたことに不平を言うでもなく、逆に魔法の世界に足を踏み入れることを決意します。頭は回るくせに何事にも厭世的で学校の勉強にも身を入れなかった夕映が、魔法の勉強においては一日3時間もの勉強をこなすようになれたのは、ひとえにネギのような魔法使いになりたいという強い気持ちからです。

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 その夕映は、当初からネギにさまざまな相談を受けるぐらい信頼を置かれていました。京都で手に入れた麻帆良学園地下の地図を夕映たち図書館探検部に預けた事や、10巻でのどかとの恋愛ごとの相談をもちかけています。それは魔法のことがバレて隠し事がなくなったからという事情もありますが、ネギが夕映を頼りにしていたことは事実です。

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 このように、ネギと夕映は相互に影響を与え合いながら、信頼関係を培っているのです。そこに至るまでの経緯があったからこそ、ネギは夕映に「超鈴音を止めるべき理由」を(千雨に勧められたからという事情もあるが)委ねることができたのです。

 

 千雨においては、当初クラス内から孤立していた千雨を、最初からクラスの仲間に引っ張り出してきたのがネギでした。千雨が孤立していたのはクラスの側から仲間はずれにしていたわけではなく、千雨の方がクラスに馴染んでいなかったからなのですが、そんな千雨がクラスメートを仲間だと口にできるようになったのは、もちろんネギと関わったからです。千雨もまたネギにそのあり方を変えられたキャラです。

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 そんな千雨が、ネギに影響を与えたのはもちろんこのセリフでしょう。頭もよく優等生キャラであるネギは、父親との再会にもいつまでも気を捕らわれることなく周りと付き合っていかなければならないということはよく分かっています。分かっているがゆえに、表面上はそう取り繕ろうことがベターであるとして「吹っ切れた」といいました。しかし千雨は、そんなネギの取り繕いを見抜いてぶん殴ってでもその勘違いを諭らせ、「胸に抱えて進め」とアドバイスするのです。

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 この千雨の言葉がネギにとって説得力を持ったのは、ここに至る以前にも、千雨はネギの隠された事情(魔法の秘密)を問い詰めながらも追い込むことはせず、ネギの事情を察して隠れながら魔法の噂をもみ消す手伝いをしたりしています。またこの後も、千雨は亜子とナギ(ネギ)とのデートにアドバイスを送ったりしています。この、ネギの足りない部分を千雨が補うという関係が成立していたからこそ、ネギが千雨への信頼を増していったことは想像に固くありません。だからこそネギは千雨に一目おき、その意見を尊重しているのです。

 

 このように、ネギがヒロインたちに重大な決断に対して承認を求めるようになるまでには手順を踏んでいることが分かります。その手順とは

  1. ネギによってそのあり方を変えられたことがある
  2. ネギの考えやあり方に影響を及ぼしたことがある
  3. ネギと対等な関係を築いて互いを高めあっている

 この3つだと私は考えています。メインヒロインである明日菜はもちろんのこと、夕映も千雨も、ネギと関わることによってお互いに影響を与え合い高めあっています。

 それでは次は、ネギに承認を委ねられたことはないが、それなりにネギと信頼関係を結んでいるいわば準ヒロインというべきキャラを見ていきたいと思います。
 (続きはこちらに)

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