図書館戦争 状況○七 「恋ノ情報探索(レファレンス)」 (5/22)
焚書をテーマにした本の探索で話をかけ、仕事にかこつけて喫茶店に通い、名刺を手渡す。さらに富士山の見える場所に案内してもらってわざと賭けをもちだし、強引にみとめさせた形にしてフレンチレストランのディナーに誘う。……うう、恋の駆け引きとはこういう風にやるのか。私にはこんな顔色変えずに女を誘うなんて全然できない……ゲフンゲフン。こいつ女と付き合うのにテレるタイプではないみたいだ。きっと付き合いなれているのだろう。
オチを最初にばらしてしまいますが、独立行政法人 行政ネットワークの朝比奈光流は、実際には『図書館未来企画』の一員でした。柴崎に近づいたのも、武蔵野第一図書館内の焚書事件のことも、おそらくは関東図書基地に独自の情報網を持つ柴崎を未来企画に引き入れるためでしょう。
『図書館未来企画』は手塚の兄、手塚慧が主催する団体。手塚が言うには兄の慧は家庭のことを顧みない性格で両親とも決別し、母親が倒れたときにも現れなかったらしい。この手塚兄弟、兄の慧は目的のためなら手段を選ばない性格で、弟の光は青臭い正義感を抱いていると描かれていますね。さらに前回司法省が介入してきたのは、兄の慧が司法省に影響力のある人物だからということが明らかになりました。
焚書事件を実際に起こしていたのは村上でしたが、この人物は手塚兄弟のどちらからも「あんなの」呼ばわりされる男です。特に慧の方は、自分が主催する団体の一員であるにも関わらず「あんなの」……最初から捨て駒にする気満々だ! 情報は制御されるべきだという慧の持論と考えあわせると、おそらくはわざと村上に焚書事件を起こさせ、それを元に関東図書基地に介入するつもりだったのでしょう。村上が共犯者の名前に郁の名前を挙げたのは、ただ単に村上の郁への個人的感情が元になった行為、つまりはホームページでの書評で起こった諍いが元での逆恨みだとしたら話は簡単ですが、慧の指示によるものだという可能性もないわけではない。冷徹で手段を選ばない慧の性格を考えると、今度は郁に狙いを定めたという可能性もあるわけです。
──で、郁の査問に関して堂上までもが査問にかけられた経験があることがバラされてしまいました。というか堂上が査問にかけられたって、一体何をやらかしたのでしょうか。
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