涼宮ハルヒの憂鬱[最終回] 第14話 「涼宮ハルヒの憂鬱Ⅵ」 (7/3)
原作第1巻「涼宮ハルヒの憂鬱」P.250~P.300 のアニメ化。(ハルヒ曰く:第6話) 最終回です。
なんて言ったらいいか分からないのですが、とにかく良かったです。今期最高傑作と言っても過言ではない。普通小説原作のアニメ化となるとどこか掬い切れないところがあって、原作のイメージを損ねたりする箇所があるのですが、この作品では原作のイメージを全然損ねずに原作に忠実な展開を行った上で、さらにはアニメとしても高い完成度を誇っています。原作自体の完成度が高いとか原作がアニメ向きな設定をしているとかいろいろ好条件はあったかもしれませんが、それでもこれだけの作品を見せられては褒めないわけにはいけませんよね。
やはり京都アニメーションはレベルが高いですね。
前回までの展開で宇宙人や未来人や超能力者からハルヒのことを託された形になったキョンですが、彼自身は自分を傍観者の立場に置くことでバランスをとろうとしている。原因はハルヒなんだから悩むのもハルヒだと自分に言い聞かせています。その一方でハルヒは、せっかくSOS団を設立したのに思ったほど楽しいことは起こらないと不機嫌になっている。その上キョンはみくるとじゃれあってばかりいるようにみえる。自分では意識してないようですが、ハルヒってば結構やきもち焼きですからね。
だからハルヒは全てをご破算にしてやり直すために、新世界の創造を始めた。そこには自分とキョンだけしかいない世界であり、己の無意識の発露である閉鎖空間の神人に周囲の建物を破壊させることでそれまでの世界を破棄していき、新しい世界を作り上げていく。そこはハルヒの望んだ、不思議がいっぱいの世界になるのだろう。
しかし巻き込まれた形となったキョンにとってみれば、それは今まで目を逸らしてきたことに直面することである。今までもみくるや長門や小泉から忠告やらアドバイスやらされてきたけど、自分からは決して目を向けようとはしなかったこと。すなわち、自分にとって涼宮ハルヒとはなにか。自分自身にすら素直ではないキョン視点だから分かりづらいのですが、なんだかんだと言ってキョンがハルヒを気にかけているのは確かですし、これは自分とハルヒとの関係を見直すきっかけともなったのでしょう。
でもハルヒにしてみればいきなりのキョンからキスされては混乱するしかないでしょう。頭の中でいろいろなことが混乱した挙句、元の世界に戻ることで無かったことにしてしまった……ということか?
「俺、実はポニーテール萌えなんだ」というキョンの台詞は、冒頭の「メイド萌えなの」というハルヒの質問に対する回答であると同時に、「涼宮ハルヒの退屈」における伏線にもなってますね。あのときハルヒがみくるちゃんをポニーテールにしなかったのは、キョンの視線を意識したから?
そしてエピローグ。これからもSOS団の活動は続くというところで、話は終了します。
3ヶ月間、ありがとうございました。
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