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2006年6月 3日 (土)

Fate/stay night 第22話 「願いの果て」 (6/2)

 冒頭は凛による状況解説。イリヤスフィールが寝込んだことと、ランサーのマスターが既に死んでいたことが語られました。

 「聖杯戦争が進めば進むほど、イリヤスフィールは壊れていくように作られている」
 この言葉にセイバーは訳が分からないという顔をしましたが、正直私も訳が分からない。この台詞は原作ではギルガメッシュが衛宮邸を強襲したときに「今回の聖杯は趣向が凝らされているな」という台詞を吐いたことと、士郎を襲った言峰が「知ってて匿っていたのではなかったのか」と驚いていたことが伏線になっていたはず。アニメでは両方ともスルーされていた上に、イリヤが倒れたという描写すらなかったので唐突という印象がぬぐえません。

 ランサーの住処に残されていた、切り落とされた左腕と剥ぎ取られた令呪。
 凛の調査により、ランサーのマスターは既に殺されていたことが判明しました。令呪が剥ぎ取られていたことから、ランサーは別のマスターと再契約していたことが分かります。

 この回想シーンに登場したのは、ゲーム「Fate/hollow ataraxia」に登場したエーデルフェルトの双子館の1つですね。死んだ(?)マスターの名前はバゼット・フラガ・マクレミッツで、単体でサーヴァントと対峙できる能力を脅威の魔術師でした。死んでる(?)けど。

 マスターでもサーヴァントでもない人間が令呪を奪い取っても、それが例え魔術師でもマスターになることはできない。──ってちょっと待て。だったらキャスターと葛木宗一郎の関係はどうなるんだ。葛木先生は令呪を持たないという描写があったから、現世に留まる触媒としてのマスターにはなれても契約による命令権はないと解釈してよろしいでしょうか。命令権は無くても両者の間に信頼関係があれば問題はないわけだし。
 今回の聖杯戦争のマスターは、士郎と凛しか残ってないと凛はいう。……実はイリヤも生き残っているが、倒れているために除外したのでしょう。ところで、原作ゲームをやりこんでいればわかりますが実は令呪を持って生き残っているマスターがこの時点で後一人残っています。もっともFateルートでは全然関わってこなかったのですが。
 聖杯戦争が終結して聖杯が消失しても、令呪を維持してサーヴァントに魔力を供給し続けることができればマスターでいられる。前回の聖杯戦争のマスターの生き残りが令呪とサーヴァントを維持していたのなら、ランサーの令呪を奪って再契約できる。そして作中に登場した前回のマスターの生き残りといえば……

 言峰は士郎とセイバーに、聖杯を欲するかどうか尋ねる。10年前の悲劇も無かったことに出来れば王の選定もやり直すことが出来るが、士郎はそれを断る。例えそれが無残な過去でそれで全てが失われたとしても、その過去を乗り越えて現在(いま)がある以上それを無かったことにすることは出来ない。セイバーも例え国が失われたとしても誓いを果したという誇りが残ると悟り、聖杯は必要ないと返す。
 ここで重要なのは、聖杯が汚れており破壊でしか願いを叶えらなれない汚濁の杯であると言峰が明かしたのは、士郎とセイバーが言峰に聖杯はいらないと宣言した後であるということ。決して聖杯が汚濁されているから要らないと言った訳ではないことですね。原作のUBWルートではセイバーが間違いに気付く前に聖杯が汚濁されている事実を知ったために、結局最後まで悟ることができなかったのですが、アニメおよびFateルートでのセイバーは士郎の身を張った態度と信念により自分の間違いに気づいたということです。

 そして聖剣の鞘のおかげで士郎はゲイボルグの呪いから治療される。持ち主の傷を癒す聖杯の鞘を切嗣が士郎に埋め込んだことが判明。士郎の異常な回復力はセイバーと契約を結んだだけではなく、セイバーの魔力が聖剣の鞘に反応したからということですね。

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