舞-乙HiME 第19話 「宿命の17歳(^^;)」(2/16)
アリカ、お前アスワドに身を寄せていたのか。
アスワドに拾われ、介抱されたマシロと先に拾われていたアリカ。ただの偶然とはいえ出来すぎです(^^; とはいえ、アリカもマシロも、アスワドの村で知った現実に打ちのめされてしまう。
前回はマシロが如何に自国民に憎まれていたかを思い知らされていたわけですが、今回はアリカが如何に自分の視野が狭かったかを思い知らされる番でしたね。アリカの場合、辺境のガレリア出身とはいえ彼女自身はばっちゃと幸福に暮らしていたことは、その能天気で天真爛漫な性格からも推測できる。純粋な憧れからオトメを目指したことや、いざというときオトメが戦争の道具になる運命にあることに反対していたことからも、アリカはオトメの光の当たる部分しか見えていなかったことが分かります。
しかしシュバルツ襲撃の件だけでもショックが大きかったところへ、アスワドの抱える窮状を知り、オトメの力や科学の力が必ずしも人を幸せにするものではないと思い知らされた。特にアリカは典型的なヒーロータイプですので、自分がオトメとなったことでニナやエリスを失ってしまったという現実を突きつけられてしまっては、もはやオトメのままでいることができません。自分が見つけた夢のその先には、大好きな親友との悲劇的な別れが待っていたなんてことを経験すれば、これ以上オトメになることを嫌がるのも無理ないでしょう。だからアリカは、逃げ出してしまったのです。
マシロにとってもアスワドでの居住体験は、王としてのあり方を考えさせるものでした。厳しいが良き頭領として君臨しているミドリの姿に、あるべき王の姿をみていたのかもしれない。全然タイプが違うので、マシロがミドリのようになれるとは限りませんが。
ミドリが語ったアスワドの窮状は、遺伝病か、あるいは環境汚染か。おそらく十二王戦争時代に、ABC兵器(核兵器、生物兵器、化学兵器)のいずれかが使われたのでしょう。ラドたちが身体をサイボーグにしているのはオトメに対抗するだけでなく、短い寿命を長らえるためということもあるし、だからミドリたちはガルベローデの秘匿する科学技術を必要としている。そのガルデローベが科学を秘匿しているのは十二王戦争時代に星を科学が荒廃させたからであり、その意味では両者の対立は皮肉な因縁ですね。
それにしても前作にもでてきた杉浦碧17歳を、こんな風に持ち出してくるなんて……
そしてレナ・セイヤーズの身体は真祖フミ・ヒメに対抗する新たな真祖として、シュバルツたちが獲得していったことが判明する。真祖の条件はかつてオトメだったもので、結婚して子供を生んだことのある肉体。──となると第1話でアリカが蒼天の青玉を発動しかけたのは、それはアリカの資質を示すだけでなく、そのマスターとして真祖レナの影響があったからかもしれないという推測を立ててみたのですがいかがか?
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