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2006年2月 4日 (土)

舞-乙HiME 第17話 「蒼の舞/想い、散るとき」(2/2)

 

エルスティン・ホーの名前の由来がホルスタインであることに気付いてしまった。駄目じゃん _| ̄|○|||

 前回黒い手紙を受け取ったコーラルの生徒のシーンがありましたが、その正体がエルスティンだとは気付いていませんでした。シルエットからリリエかイリーナだと推測してたのですが、彼女はさすがに想像の外でした。エルスがスリーパーだったなんて、そんな伏線らしきものはありませんでしたしね。
 ただ彼女はコーラルの17位(現30位)だったにも関わらず内気な性格で、オトメには向かない性格。本人も乗り気じゃなかったけど、同室ということでアリカやニナとは友情を育んでいました。本編の構図をひっくり返すためには、彼女ほど適任なキャラは他にありませんでした。

 ──せめて入学者の身元調査ぐらいはしっかりやってくれ、ガルベローデ。

 前作「舞-HiME」でもそうでしたが、「舞-乙HiME」でも物語中盤を越えた時点で作品構図の転換が行われました。ただ「舞-HiME」ではその構図の転換がやや強引(「これから君たちには殺し合いをやってもらうんだよ」)だったのですが、「舞-乙HiME」では今まで溜めに溜めた伏線が一斉に発動したことによる見事な作品構造の転換となって表現されてました。それは例えばアリカとマシロの接近だったり、セルゲイに近づくアリカへのニナの嫉妬だったり、アリカ、ニナ、エルスの友情だったり、ヴィントブルームの本当の女王が実はアリカだったとか。それが実はエルスはシュバルツのスリーパーだったりとか、実はセルゲイがアリカのおじ様だとばれたりとか、ナギがシュバルツと手を組んでいることをばらしたりとか、思い余ったセルゲイがアリカこそが本当の女王だとばらしたりとか、そういう通常のアニメなら何回かに分けて行うようなイベントをたった1話の、それもBパートのうちたった5分でたて続きに起こしてしまいました。これだけ念入りにやられれば、作品構造の転換という今回の急展開も納得です。

 特にアリカとニナを対立関係にまでもっていくためにも、エルスがスリーパーだったという今回の展開は最も効果的だったといえます。ニナがエルスを倒してしまったために、アリカもニナに対して本気で立ち向かっていったわけですから。

 「3人でマイスターオトメになろうね」と約束した3人の友情が、1人はシュバルツのスリーパーとして散っていき、残り二人は占領国の王子と亡国の女王という敵味方のマイスターオトメとして別れてしまう……残酷な展開ですね。

 さらに言うなら、セルゲイが血迷って本物の女王がアリカであることをばらしてしまったため、アリカとマシロとの関係にも齟齬が入るはずです。マシロには今まで自分が偽女王ではないかというコンプレックスがあり、なおかつ本物の女王が自分のオトメとして契約を結んでいるという逆転した構図があるわけですから。

 さて、恋に迷って主君への忠節を裏切ってしまったセルゲイですが、こいつはナギの野望の片棒を担ぐには人が良すぎたということでしょうか。アカネとカズヤの例を見れば分かるように、この世界では恋のためには国も身分も、さらには夢も捨てるという行為がある程度美談として語られる価値観がある。恋のために国も夢も捨てることが美徳ならば、恋のために主君や野望を捨てる者が出てもおかしくはない。最もこれが行き過ぎると、男を篭絡して国を売らせる女スパイに引っかかってやられてしまうため、すくなくとも近臣にはそういう者が出ないよう教育をすべきなのでしょうが。

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